マーケティングの手法の1つとして、メルマガの導入を検討している企業は多いですが、中には以下のような疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。
・メルマガの具体的な内容までは理解できていない
・メルマガを配信する目的について知りたい
・メルマガを作成するときや運用するときのポイントを知りたい
本記事では、メルマガの意味や目的などを徹底的に解説するので、上記のような悩みを抱えている人は、ぜひ最後までお読みください。
1.メルマガとは?
まずは、メルマガの基本情報について理解しましょう。
・メルマガの開封率
・なぜメルマガにはネガティブなイメージがあるのか
それぞれの情報について順番に解説します。
1-1.メルマガの意味
メルマガはメールマガジンの略称であり、古くから使われているマーケティング手法の1つです。購読している人に対して、定期的にメールを送信する手法を指しています。
メルマガは、メールアドレスさえあれば送信することができるため、スマートフォンやパソコンなどの利用環境を問いません。
また、送信する相手や時間を自由に決められるため、送信者側の都合に合わせやすいことが特徴です。
1-2.メルマガの開封率
メルマガの開封率は、20%が基本的な数値だといわれています。20%の開封率のうち、クリック率は2%程度です。
開封率が10%以下の場合は、効果が低いと判断できるため、注意しましょう。
メルマガの開封率は、時間や曜日によっても変化するため、効果的な日時を検証し設定することが重要だといえます。
1-3.なぜメルマガにはネガティブなイメージがあるのか?
メルマガに対して、一部の人はしつこい、役に立たないなどのイメージを持っています。
なぜなら、読者がいらないと感じてしまう情報を頻繁に送る企業が多いからです。自社のメルマガが読者にとって本当に必要な情報を記載しているか再確認しましょう。
メルマガ全体のイメージが低下すると、機会損失にも繋がりかねないので、注意が必要です。
1-4.SNS集客との違い
SNS集客とメルマガは、費用とターゲットにできる層が異なります。SNS集客は単価がメルマガに比べると高い傾向にあり、若年層の利用頻度が高いです。
メルマガは40代以上の利用頻度が多く、1通を送るのに1.7円程度で済むため、低予算でも始められることが特徴になります。
メルマガを利用する際は、ターゲット層が40代以上で、BtoBの方が適切ですが、NIKEなどのブランド力が高い企業の場合はBtoCでも十分に通用します。
2.メルマガの目的
メルマガを利用する目的は以下の3つです。
• ファン獲得
• 商品やサービスの告知
自社の目的とメルマガという手法がマッチしているのか、しっかり確認しておきましょう。それぞれの目的について、順番に解説していきます。
2-1.リード獲得
メルマガは、興味を持ってくれている顧客に対して、自社の商品やサービスをアピールできます。
メルマガに登録した時点で、すでに自社の商材に興味を持っている可能性が高いです。自社の商品のメリットをより理解して貰えれば、確度の高い見込み顧客の獲得が目指せるでしょう。
2-2.ファン獲得
メルマガは、ファンを獲得する方法としても有効です。商品やサービスを購入してくれた相手に新商品の情報や活用方法などを送信することで、自社への興味を惹き続けることができます。
顧客からファンになってもらうことで、さらなる販売を促し、会社の売り上げを向上させることができるでしょう。
2-3.商品やサービスの告知
メルマガは、販売を促進するために配信されることもあります。
キャンペーンの告知やクーポンの発行などが行われ、新たな購入を促すことが可能です。しかし、商品やサービスの頻度が多すぎると、マイナスのイメージを持たれる可能性があるので注意しましょう。
3.メルマガのメリット
メルマガを利用するメリットとしては下記の3点があげられます。
・ターゲットを絞ってアプローチ可能
それぞれの内容を確認していきましょう。
3-1.コスト削減
メルマガはダイレクトメールや広告に比べて、費用を抑えることが可能です。
ダイレクトメールでははがき代や発送料などがかかりますし、広告では広告費がかかりますが、メルマガでは大量に送信すればするほど一件当たりのコストを安くすることが可能です。
3-2.ターゲットを絞ってアプローチ可能
メルマガではプッシュ型でユーザーをターゲティングしてアプローチできます。
プッシュ型とは、特定のユーザーに対して特定の自社の商材を直接訴求するマーケティング手法です。プッシュ型とは反対にプル型がありますが、こちらはユーザーが自社の商材に興味を持ってもらえるようにアプローチします。
メルマガでは、様々な情報に基づいたセグメント分けを行うことで、ターゲットを絞ってアプローチが可能です。
そのため、自社の商材のニーズに合ったユーザーへの訴求が可能です。
4.メルマガ作成のポイント
メルマガ作成のポイントは以下の5つです。
・気を惹く見出しやタイトルの策定
・アクションを明確にアピール
・結論ファースト
メルマガの作成ポイントを理解して、効果的なメルマガを導入しましょう。
メルマガ作成のポイントについて、1つずつ解説します。
4-1.テーマを絞る
あらかじめメルマガの目的を定めて、テーマを決定しましょう。テーマはメルマガの全体像を形作るため、重要な要素です。
ファンの獲得や販売促進など、テーマが決まったら、購買歴などを元に配信先を決定します。
4-2.気を惹く見出しやタイトルの策定
クリック率や開封率を上げるためには、タイトルで気を惹く必要があります。
ジャンルやターゲットを元にして、効果的なタイトルを設定しましょう。数字を用いて明確な情報を伝えることや、限定感が出るようなワードを選ぶことが大切です。
4-3.配信時間を決めておく
どの時間が最もメルマガが閲覧されるのか検証し把握しておくのがいいでしょう。閲覧される時間は同じではなく、ジャンルやターゲットで異なります。
サラリーマンがターゲットの場合は、朝の通勤時間やお昼休憩のタイミングなどがおすすめです。ユーザーにとって、余裕がある時間がいつなのか分析してみてください。
4-4.アクションを明確にアピール
開封率が高くても、結果につながっていなければ意味がありません。したがって、アクションを促したいときは、明確にアピールしましょう。
たとえば、一度購入した顧客にもう一度購入して欲しいときは、関連している商品のリストを表示させ、購入ボタンを設置すると効果的です。
4-5.結論ファースト
メールを開いたときに、伝えたい情報が一番に来るようにすることをおすすめします。なぜなら、メルマガを最後まで丁寧に読む人が少ないためです。
結論を最初に伝えることで、メルマガの目的が明確になるため、開封率の向上が見込めます。
5.メルマガ運用のポイント
メルマガ運用のポイントは以下の3つです。
・定期的に送信する
・導入を毎回工夫する
メルマガでより大きな成果を上げるには、運用のポイントも理解しておく必要がります。
メルマガ運用のポイントについて、順番に紹介します。
5−1.チェックを厳重にする
メルマガの担当が少数の場合、慣れてくると誤字や脱字が多くなる可能性が高いです。なるべく複数人でチェックして、ミスを無くすようにすることをおすすめします。
更に、メールの送信リストにも問題が無いか確認を徹底することが大切です。
適切な読者に適切な情報を伝えられないと、機会損失やトラブルに繋がることもあるため、送信するリストや記載した内容をダブルチェックしましょう。
5-2.定期的に送信する
質にこだわることも重要ですが、誰が見ても100点満点のコンテンツを作ることは難しいです。
週に1回でも良いので、定期的にメルマガを配信することで、改善点ややりたいことが見えてきます。質を追うだけでなく、数も同時にこなしていきましょう。
5-3.導入を毎回工夫する
導入を工夫することで、離脱率を下げることができます。読者のペルソナをイメージして、適切な導入を記載することが重要です。
導入を毎回変えていると、手間に感じるかも知れませんが、細かい所で他者との差がつくこともあるため、工夫してみることをおすすめします。
6.メルマガの配信方法
メルマガの配信方法には、以下の3つがあります。
・BCC
・クラウド型サービス
・Outlook
・Gmail
メルマガの配信方法はさまざまありますが、それぞれ特徴が異なるため、自社にあった方法を選択することが重要です。
弊社ではHubSpotというツールを活用しています。
HubSpotについて詳しく知りたい方は【アジア導入No.1】今流行りのMAツールHubSpotとは?をご覧ください!
6ー1.専門的なツール
メルマガ配信の専門ツールを利用する方法は、自社のサーバーやパソコンを用いるため、性能に依存することが特徴です。
メールサーバーに配信頻度の上限があると、一般的なビジネスメールに影響する可能性があるので注意が必要になります。
6ー2.BCC
BCCは、メールソフトに含まれている機能でBlind Carbon Copyの略称であり、誰でも気軽に扱えることがメリットです。
受信者同士でメールアドレスが共有されないようになっていますが、情報漏洩や迷惑メールに思われてしまうリスクもあります。
6ー3.クラウド型サービス
インターネットを通して、サービス提供会社のメルマガ配信サービスを利用する方法です。
メール配信に優れているサーバーを利用できるため、自社のビジネスメールには影響がないことがメリットになります。料金形態や機能もさまざまであるため、自社にあったものを選択することができるでしょう。
6-4.Outlook
OutlookではExcelを併せて使用して配信します。
Excelに宛名を記載し、その情報をOutlookにて作成したHTMLに反映させます。
連携にはExcelのVBAを使用するため、難易度は高めです。
6-5.Gmail
Gmailでメルマガを配信する場合は、Googleスプレッドシートとドキュメントを使用します。
スプレッドシートに宛名を記載して、ドキュメントで本文を作成します。
連携にはGoogle Apps Scriptによるコードが必要となります。
また、1日のメール送信数の上限は500~2000通となっています。
7.まとめ
いかがでしたか?
メルマガは、古くから使われているマーケティング手法のひとつであり、購読している相手に対してメールを配信します。
メルマガを用いると、リード獲得やファンの育成など、多くのメリットを得られます。
メルマガを作成するときは、テーマを明確にし、配信時間の設定やチェックなど、細かいことに気を使うことが重要です。また、メルマガの運用を行っていくときは、定期的な配信を欠かさず行い、ターゲットに合った導入を設定しましょう。