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【進化するアカウント設計】Hagakure・GORINを知ろう

更新日:2025年11月25日

【進化するアカウント設計】Hagakure・GORINを知ろう

みなさんは、
HagakureやGORINという言葉を聞いたことがありますか?

これらは、
Google広告が推奨するアカウント設計やフレームワークのことを指します。

本記事では、
HagakureとGORINを用いた最適なアカウント設計について解説していきます!

1. アカウント構成とは?

まず初めに、
アカウント構成とは何かおさらいしていきます。

アカウントは下の図のように
「キャンペーン」「広告グループ」「キーワード」「広告文」
4つで構成されています。

リスティング広告において、
アカウント構成は広告の成果に影響します。

2. 進化するリスティング広告

従来のアカウント構造では、
1広告グループ1キーワードのようにアカウント構造を細分化することが主流でした。

理由としては、
入札調整がしやすいことや、
キーワード単位の細かな調整がしやすいことから狙った広告文を配信でき、
親和性が高まることが挙げられます。

しかし、
近年Google広告の技術は飛躍的に進化し、
「自動入札」や「レスポンシブ検索広告」といった
自動化機能の活用が成果向上に必要となってきています。

これにより、
運用に関する思考としては
「いかに多くのデータを収集・蓄積し、機械学習の精度を高めるか」
という方向へシフトしています。

そこでGoogle広告においては、
いかにシンプルなアカウント構造にするかがカギとなっています。

3. Hagakureについて

まずは、Hagakureについて説明していきます。

3-1. 特徴

Hagakureとは、
Googleが推奨しているリスティング広告のアカウント構造の一種です。

Hagakureの登場によってアカウント構造の考え方が180°変わりました。

一番の特徴は、
従来のアカウント設計とは異なって
アカウント構造をできる限りシンプルに設計することです。

シンプルに設計することで、
広告表示回数を集約することができ、キーワードの品質が正しく評価されたり、
PDCAサイクルを速く回したりすることができるようにもなります。

3-2. メリット

Hagakureを利用するメリットは以下の3つです。

  • 品質スコアの改善
  • PDCAを回しやすい
  • 自動入札機能が機能しやすい

■ 品質スコアの改善

品質スコアは主に
「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディングページの利便性」
の3つの要素で決まります。

これらの評価精度を高めるには、
十分なデータ量(インプレッションやクリック)が必要です。

アカウント構造を細分化しすぎると、
各広告グループに蓄積されるデータが分散し、
機械学習が適切な評価を下しにくくなる可能性があります。

キャンペーンや広告グループを集約することでデータがまとまり、
品質スコアが正しく評価され、結果的に改善に繋がります。

■ PDCAを回しやすい

とても重要なことなのですが、
Hagakureを採用しても、
日々の運用でキーワードの追加や除外、広告文の差し替えを行うことで、
より最適なアカウント構成に作り上げていかなければ成果を出すことはできません。

Hagakureでは、
1広告グループ1キーワードに比べてアカウント構造がシンプルなため、
集約された広告グループの改善を図ることで、
効率的に成果を上げることができます。

■ 自動入札機能が機能しやすい

冒頭でも述べたように、
今後リスティング広告においては自動化を用いた配信の効率化が求められます

Hagakure化することで、
広告の表示回数やコンバージョン数といったデータが
1つのキャンペーンや広告グループに集約されるので、
機械学習(AI)も機能しやすくなります。

Hagakure構成にすることでAIを最大限活用することができ、
作業工程をよりクリエイティブ面に注力できるというのがポイントです。

3-3. Hagakureを利用する際の注意点

Googleが推奨しているHagakureですが、
利用する上で注意する点があります。

これまでの1広告グループ1キーワードでは、
広告文を1対1で対応して出すことができました

一方、
Hagakure構造ではキーワードの軸は設定しますが、
広告グループやキーワードをまとめて登録するため、
キーワードと広告文の親和性が担保できず、
品質スコアの低下につながりかねません。

広告文をしっかりと軸に合わせて打つようにしましょう。

4. GORINについて

続いては、
GORINについて説明していきます。

4-1. GORINとは?

Googleが推奨している広告運用のフレームワークのことを指し、
Hagakure構造のアカウント設計と様々なデータを掛け合わせたものです。

アカウント設定を5つのフレームワークを用いて見直す取り組みがGORINです。

4-2. GORINの目的

GORINの目的は、
ユーザビリティ向上と機械学習による広告成果の向上です。

どんどん進むGoogle広告の自動化を、
最大限に利用するために掲げられています。

4-3. GORINの構成要素

GORINは以下の要素で構成されています。

  • アカウント構成
  • リーチ
  • ターゲティング
  • 広告フォーマット
  • 効果測定

■ アカウント構成

まずはアカウント構成をシンプルにし、
データを貯めることで機械学習をしやすくする必要があります。

■ リーチ

広告の表示回数を多くして、
自動化のためにデータの蓄積を行います。

■ ターゲティング

広告の成果を高めるために、
広告を届けたいユーザーを見極めてターゲット設定をしていきます。

■ 広告フォーマット

広告フォーマットの面を大きくすることで、
広告の掲載順位の向上を目指します。

上位掲載することでユーザーの目に止まりやすくなり、
結果的にクリック率を高める事が可能になります。

そうすることで、
機械学習に必要なデータを蓄積していくことができます。

■ 効果測定

コンバージョン測定を正確に行い、
ビジネス目標に応じた指標を正しく計測・分析します。

5. まとめ

いかがでしたか?

以上のように、
リスティング広告では、
AIを活用することでPDCAを速く回し、
広告を効率よく改善していく必要があります。

様々な新しいワードが出てくるかとは思いますが、
広告効果を高めるためにも進化していくアカウント設計について
学んでみてください!

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この記事を書いた人

大学3年生から内定者インターンを開始し、2020年にインフィニティエージェント新卒3期生として入社。 約5年半の運用者経験を活かし、現在はチーフ職としてマネジメントも行いながら、新規顧客の開拓やメディア編集長に従事。 冷麺が好きで1週間に何度も食べているという偏食な一面も。

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