「アクセス分析が重要なのはわかるけど、具体的にどんなことをすれば良いの?」と疑問に思っていませんか。
この記事では、アクセス分析についての概要や必要となる指標、手順などについて解説していきます。
自社のWebサイトについて、どのように分析するべきなのか知りたい方はぜひ参考にしてください。
アクセス分析とは
まずはアクセス分析について以下の項目を解説します。
・アクセス分析からわかること
アクセス分析とはどのようなものなのか理解を深めていきましょう。
アクセス分析の目的
アクセス分析は、ただ獲得した情報やデータについて深掘りするだけでは意味がありません。
なんのためにデータを分析するのか事前にゴールを設定して、深掘りする情報を絞る必要があります。
具体的には、Webサイトの現状や問題点について把握したり、実施した施策の効果を確認したりする際にデータ分析は有用です。
他にも、Webサイトに訪問したユーザーの行動など、分析する項目は複数あるので、事前に設定してからデータや情報について触れましょう。
アクセス分析からわかること
アクセス分析を行うことで、先述したWebサイトの現状や施策の効果、ユーザー行動などについて理解が深まります。
Webサイトの方針を決定するには、ユーザーの属性について深掘りすることが大切です。
年齢・性別など、どのような人物が特にサイトに訪れることが多いのか分かれば、提供すべき情報の種類やサイトのUIなどもさらに定まります。
また、改善のために実施した施策は、行った後必ず成果を確認する必要があります。
文章を変えたりデザインを変えたりすることで、コンバージョンに至るユーザー数や滞在時間にどのような変化があったのか分かるでしょう。
成果がいまいち伴わなければ、ページ内のどこまでユーザーが到達しているのかや、どのような経路を辿っているのか改めて確認して改善してみてください。
アクセス分析に必要な指標
アクセス分析をする際は、以下のような指標について事前に理解しておくことが大切です。
・セッション数
・UU数
・回遊率
・離脱率
・直帰率
・コンバージョン率
・LP
それぞれ詳しく解説していきます。
PV数
PV数は「ページビュー数」のことです。
定めた期間のうち、どれだけのユーザーがページに訪問したのか把握できます。
同じユーザーが特定のページに訪問した場合も、回数に加えることが特徴です。
セッション数
セッション数は、ユーザーがサイトに訪れた回数のことです。
ユーザーが特定のページから流入し、他のページに遷移してから離脱した場合、1回としてカウントされます。
セッションはPV後30分の持続時間があり、その後また離脱したユーザーが戻ってきた場合は1回として加えられます。
また、他にも以下のような条件で新しくカウントされることがあるので、把握しておくことが大切です。
・キャンペーンソースが切り替わったタイミングのサイト訪問
UU数
UU数は「ユニークユーザー数」のことを指した指標です。
UU数はPV数と同じようにページに訪問したユーザーの数を表していますが、カウント方法が違います。
UU数の場合は同一のユーザーがサイトに遷移してきた時も1回としてカウントされるので、具体的にサイト訪問者数を知りたい際に活用されます。
回遊率
特定の期間内でユーザーがどの程度ページを回遊したのかを表す指標を回遊率と呼びます。
回遊率は「PV数÷セッション数」で算出することが可能です。
もしも回遊率が低い場合は、サイト内の導線や情報の充実さが不足している可能性があります。
離脱率
離脱率は、ページから離れたユーザーの割合を指す用語です。
「離脱セッション数÷全PV数」で算出されます。
離脱率が高い際も、ページ内の情報が不足していたり、分かりやすい導線が作れていなかったりする可能性が高いので注意が必要です。
特に、吟味を重ねた結果離脱している場合や、コンバージョンの直前まで至って離脱しているユーザーが多いときは改善を積極的に試みましょう。
直帰率
直帰率は1ページだけ訪問した後、他のページに遷移せずに離脱したユーザーの割合を指しています。
「直帰セッション数÷全セッション数」によって導き出すことが可能です。
直帰率が高い場合は、関連記事についての説明などを加えて他のページにも遷移させることが大切です。
コンバージョン率
コンバージョン率は、サイト内に訪問したユーザーが、事前に設定された目標まで到達した割合です。
「コンバージョン数÷セッション数」で算出します。
設定する目標は、問い合わせや購入など企業によって異なります。
LP
LPはランディングページを略称した言葉であり、広義ではユーザーが最初に訪問したページのことです。
狭義では、アクションの促進に特化した縦長のページを指します。
使い所によって意味が変わるため、間違えないように把握しておくことが大切です。
アクセス分析をする前に準備すること
アクセス分析を実施する際は、前述した目的の設定や用語の理解と合わせて、環境の確認も行いましょう。
特に、タグの二重設定など、間違った形式になっていないか再度見ることが大切です。
詳しい手順については後述します。
アクセス分析の手順
アクセス分析の手順は以下の通りです。
- サイト構造への理解を深める
- 計測の確認をする
- 数値の把握をする
- ユーザー情報やページごとのデータを収集する
- KGI・KPIを設定する
順番に解説していきます。
サイト構造への理解を深める
アクセス分析を進めるうえで、まず現在のサイト構造を理解する必要があります。
例えば、ECサイトの場合は以下のような構造になっています。
・商品詳細ページ
・カート内情報ページ
・情報入力ページ
・商品購入完了(サンクスページ)
上記のような項目について把握しておけば、目的に合わせてどのページを詳しく深掘りするべきなのか判断がつきやすくなります。
計測の確認をする
サイト構造への理解が深まったら、実際に計測をする前に確認作業を行いましょう。
計測が正しく行われていないと、せっかく取得したデータが無駄になってしまいます。
同一タグの二重設置や設定し忘れがないようにしておくことが大切です。
数値の把握をする
計測に問題がなければ数値について把握していきます。
月や週ごとなど、特定の期間に分けて確認をすることで、アクセスの増減について詳しいタイミングを把握できます。
施策を行っている場合も1ヶ月単位などで期間を設けて、前後の流入に変化がないか確認してみましょう。
ユーザー情報やページごとのデータを収集する
ユーザー情報やページごとに細かいデータを収集していくことで、問題点について詳しく把握可能です。
利用しているデバイス・流入した経路について確認すれば、どんなユーザーが特にサイトに訪れることが多いのかも分かります。
スマートフォン・PCによって見やすい文章量や画像サイズが変わるので、適宜変更を行っていきましょう。
もし特定のタイプの広告から流入が増えていれば、さらに予算を追加して対策することも効果的です。
KGI・KPIを設定する
分析が進んだら、KGIやKPIについて再度考えていきましょう。
Webサイトの目的に合わせた最終目標を作ったうえで、ページごとのコンバージョン数などの中間目標も設定しておくことが大切です。
KPIを達成していけばKGIに自然と到達できるように、それぞれ設定することが推奨されます。
アクセス分析におすすめのツール
アクセス分析をする際は、以下のようなツールを使うことがおすすめです。
・Google Analytics
・Microsoft Clarity
それぞれのツールについて詳しく紹介していきます。
Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleによって提供されている無料ツールの1つです。
クローラーによるサイトの認識状況や管理ができます。
インデックス状況について確認したり、関連キーワードによる流入数なども把握が可能です。
まだ対応しきれていないキーワードを調べて記事内に見出しを盛り込むなど、改善に役立つので有効活用が推奨されます。
Google Analytics
Google Analyticsは、詳細なアクセス状況について調査ができるアクセス解析ツールです。
記事や時期別にコンバージョン数・クリック数などを細かく確認でき、Google Search Consoleと同じく費用がかかりません。
高い品質であるため、国内でも多くの利用者がいます。
使い方を習得するには一定の時間がかかりますが、ネット上にも情報が多いので、初心者にもおすすめです。
Microsoft Clarity
Microsoft Clarityは、無料でヒートマップについて確認できるツールです。
ユーザーがWebサイトを訪問してからどのようなアクションを行っているのかを具体的に把握できます。
ページの滞在時間やクリックした場所などを確認できるので、コンテンツ内で問題がないか詳しく知ることが可能です。
まとめ
いかがでしたか?
アクセス分析は、サイトの状況について把握して売上やコンバージョンを増加させたい場合重要な要素です。
正しく実施するためには、サイト構造への理解や数値の把握、目標設定などが必要になります。
Google Search ConsoleやGoogle Analyticsなどのツールを使うことがおすすめなので積極的に触れてみましょう。