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リダイレクトとは?基本的な概要から重要性、種類や設定時の注意点などについて解説!

更新日:2023年11月14日

リダイレクトとは?基本的な概要から重要性、種類や設定時の注意点などについて解説!

※この記事は2023年11月14日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

Web上のページの削除をはじめ、メンテナンスやリニューアルを行うと、他ページからのリンク設定が上手くいかず、ユーザビリティが低下する可能性があります。

このようなリスクを回避する上で、重要な施策がリダイレクトの設定です。

実際、「リダイレクトってどうすればいいのか分からない」「なぜリダイレクトを行わなければいけないの?」といった声も多くあります。

今回は、リダイレクトの基本的な概要から、その重要性や種類、設定時の注意点などについてポイントを中心に紹介していきます。

リダイレクトとは?

リダイレクトとは、ホームページのURLを変更や削除した際に、旧URLから指定するURLに自動で遷移させる仕組みのことを指します。

定期的なメンテナンスやリニューアル時に、ページの削除やURLの変更を行うケースは多くありますが、旧URLは他のページやチラシなど過去に制作されたものには掲載されており、すべてのリンク先を変更するには相当の労力がかかります。

このような場合に、リダイレクト設定を行えば、旧URLから指定するページに遷移させることができるため、「ページが見つかりません」といったエラーを防ぎ、ユーザーの離脱を抑制することも可能になります。

リダイレクト広告とは?

リダイレクトの仕組みを活用した、リダイレクト広告と呼ばれる広告手法も存在します。

これは、広告経由などで自社の対象ページに訪れたユーザーを、キャンペーン情報などが掲載された別ページに自動で遷移させる手法のことを指します。

ただ、本来広告から遷移させるページは目的を持って設定する必要があるため、リダイレクト広告はあまり効果的ではありません。中には、第三のメディアに悪質な誘導を行うケースもあるため注意が必要です。

リダイレクトの重要性

リダイレクトの設定は、主に以下の2つの要素に効果が期待できます。

①ユーザビリティの観点

広告や検索などによって、ユーザーが目的や興味を持って訪れたにもかかわらず、対象のページが存在しなかったり、古い情報ページだった場合、ユーザーの興味は下がり離脱してしまう可能性が高まります。

特に、「指定されたページが見つかりません」といった404エラーは、それだけで企業の信用にも影響を及ぼしかねません。

一度不信感を持つと、同じようなバナーをクリックする可能性も下がり、運用効果の下落にもつながります。

このようなリスクを防ぎ、ユーザビリティや利便性を向上させるためにも、リダイレクト設定を活用すると効果的です。

②SEOの観点

リダイレクトの設定は、SEOの観点でも効果が期待できます。

旧ページから新ページに移行した場合、リダイレクト設定を行うことで、旧ページがこれまで蓄積してきたSEOのパワーを引き継ぐことが可能になります。

何も設定しなければ、0から力をつけなければならないところ、旧ページのパワーを受け渡すことができれば、効率的にSEOの強化に繋げることができます。

リダイレクトの種類

次に、リダイレクトの種類について紹介していきます。リダイレクトの設定方法には、主に301と302と呼ばれる2つの手法が存在します。

それぞれリダイレクトの持つ意味が異なるため、目的に応じて使い分ける必要があります。

①301リダイレクト

301リダイレクトは、永続的な転送設定のことを指します。

新ページを作成し、旧ページから移行したい場合には、301リダイレクトをもとに設定することで、SEOの評価などを引き継ぐことが可能です。

リダイレクト設定は、主にこの301リダイレクトを活用するケースが多く、リニューアルなどに伴うURLやドメインの変更をはじめ、ページの統合、SSL化などもこれに含まれます。

②302リダイレクト

一方で、302リダイレクトは一時的な転送設定のことを指します。

ホームページを運用していると、一時的な修正やメンテナンスなどでURLを変更し、その後元のURLに戻す場合もあります。

このような場合には、302リダイレクトを活用することで、ページが存在しない状態を回避することができます。

ただ、302リダイレクトでは旧ページのSEO評価などは引き継がれないため、改修後には必ず元のURLに戻す必要があります。

このように、リダイレクト設定には301と302によって対応範囲が異なります。目的に応じて301リダイレクトと302リダイレクトを使い分けることが重要です。

リダイレクトの設定方法

リダイレクトの設定は、ホームページの仕様によって異なります。今回は、一般的な.htaccessファイルをアップロードする方法について紹介していきます。

.htaccessファイルの作成

メモ帳やテキストエディタなどを活用し、.htaccessのファイルを作成します。

.htaccessファイルにアクセス

FTPツールを活用し、作成した.htaccessファイルにアクセスします。

③リダイレクトルールの追加

旧ページから新ページに移行させるため、リダイレクトのルールを追加します。この設定はページ単位で行います。

④保存してアップロード

リダイレクトルールを追加したら、.htaccessファイルを保存し、FTPを活用して対象サイトのサーバーにアップロードします。

⑤リダイレクト設定の確認

最後に、Webブラウザなどをもとに設定したリダイレクト内容が正常に動いているか確認します。

旧URLで検索し、新URLに正しく遷移できていれば問題ありません。

リダイレクト設定時の注意点

次に、リダイレクト設定時の注意点について紹介していきます。リダイレクトの設定には、Webに関する専門知識も求められます。

①リダイレクトチェーンにならないようにする

リダイレクトチェーンとは、リダイレクトが複数回連続して発生する事象のことを指します。

AのページからBのページにリダイレクトされ、そこからさらにCのページにリダイレクトするような動きは、SEOの観点から効果的にパワーを受け渡すことができません。

不要なリダイレクトは極力削除し、連鎖しないような設計を心掛ける必要があります。

②リダイレクトループにならないようにする

リダイレクトループは、リダイレクトチェーンと同じくリダイレクトが何度も繰り返され、結果的にページが表示されない事象のことを指します。

例えば、旧ページから新ページに301リダイレクト設定を行ったものの、新ページから旧ページへもリダイレクト設定を行うことで、ページが表示されないケースがこれに該当します。

リダイレクトループの主な要因は、単純な設定ミスや管理不足が挙げられます。サイト全体の運用管理を日々適切に行い、都度表示確認なども行いながら設定していくことが重要です。

③リダイレクトは解除しない

また、一度設定したリダイレクトは解除しないことが重要です。

同じURLに対して何度もリダイレクト設定を行うと、リダイレクトエラーに該当して表示されなくなる場合もあります。

一般的にリダイレクト設定後1年以上経つのであれば、旧ページのパワーは全て移行できているので解除しても問題ありませんが、短期間であればSEOも考慮してリダイレクトは解除しない方が効果的です。

④正しく設定できているかを確認する

リダイレクト設定の手順でもふれたように、設定後には必ず確認する必要があります。

基本的に、正しくリダイレクト設定できていれば問題ありませんが、ユーザーの環境や過去のログなどから上手く遷移できないケースも起こりえます。

このような場合も想定し、旧ページには新しいページのリンク先を明記したり、ボタンを設置しておくことも効果的です。

⑤Googleサーチコンソールで「リダイレクトエラー」が表示されていないか確認する

リダイレクト設定後には、Googleサーチコンソールにて設定内容を確認することも効果的です。Googleサーチコンソールでは、自社サイトの運用状況をGoogle側に診断してもらい、エラーがないか確認することができます。

この中で、リダイレクトに問題があった場合には、リダイレクトエラーとしてアラートが表示されます。

そのため、設定後にGoogleサーチコンソールも確認し、問題が発生していないか注視しておくと効果的です。

リダイレクトの警告が出る原因とは?

最後に、リダイレクトの警告が出る原因について紹介していきます。リダイレクト設定は、少しのミスや設定方法の違いによってエラーに繋がるケースがあります。

エラーが発生したら、ページが表示されないため機会損失に繋がる可能性も高まります。ここでは代表的なエラー要因について紹介していきます。

①Cookie

正しくリダイレクト設定ができていたとしても、新ページに遷移できないケースもあります。この場合、Cookieによる影響が考えられます。

ユーザーがよく見るページや情報などは、ブラウザ上にCookieとして蓄積されます。これを削除・更新しなければ、旧ページのまま表示される可能性が高まります。

URLがSSL化されていない

SSL化されていないホームページの場合、リダイレクトのアラートが発生する可能性が高まります。近年では、セキュリティの観点からSSL化が進み、多くのホームページが「https://」で構成されています。

ただ、SSL化しておらず「http://」のURLにリダイレクト設定した場合には、Google側からアラートが出るケースも存在します。

リダイレクトに限らず、SSL化はセキュリティ面から重要ですので、あわせて対応を行うと効果的です。

URLの関係がない

通常、リダイレクト設定は旧ページから新ページに移行させる際に活用します。ただ、中には古いページをすべて削除し、TOPページにリダイレクトさせるケースも存在します。

このような場合には、URLの関連性が低いとして、Googleからアラートが発生する可能性もあります。

短縮URLを利用している

URLが長い場合、運用効率をふまえて短縮URLを活用する場合も少なくありません。

このような場合、リダイレクト設定を行うとドメインが異なるため、Googleからのアラートに繋がる可能性があります。

この場合、施策自体には問題ありませんが、リダイレクトが増えるようであれば短縮URL自体の見直しを検討すると効果的です。

まとめ

ホームページを運用していく上で、リダイレクト設定は欠かせません。

効果的に設定していくことで、ユーザビリティはもちろんのこと、SEOにも効果が期待できます。リダイレクト設定にはWebに関する知識も求められ、間違った設定によって機会損失に繋がる可能性も高まります。

今回紹介した内容も参考に、リダイレクトを正しく理解し、目的に応じて適切に活用していきましょう。

この記事を書いた人

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