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YDAのターゲティングには何がある?種類を徹底解説!

更新日:2025年08月29日

YDAのターゲティングには何がある?種類を徹底解説!

YDAのターゲティングって沢山あるけど、どのような種類があるか分からない、、、
と感じている方は多いのではないでしょうか。

本記事では、
YDAで活用できるターゲティングについて解説していきます。

1. YDAのターゲティングにはなにがある?

YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)のターゲティングの種類を解説します。

1-1. 性別ターゲティング

YDAの性別ターゲティングでは、
ユーザーの性別を指定して、広告の配信先を絞り込めます。

指定の種類は以下の3つです。

  • 男性:男性に配信します
  • 女性:女性に配信します
  • 不明:性別が不明のユーザーに配信します

初期設定では全ての性別が選択されています。

ディスプレイ広告 (予約型)では「不明」は選択できません。

1-2. 年齢ターゲティング

YDAの年齢ターゲティングでは、
ユーザーの年齢区分を指定して、広告配信先を絞り込めます。

年齢区分一覧は次のようになっています。

  • 18歳~19歳
  • 20歳~24歳
  • 25歳~29歳
  • 30歳~34歳
  • 35歳~39歳
  • 40歳~44歳
  • 45歳~49歳
  • 50歳~54歳
  • 55歳~59歳
  • 60歳~64歳
  • 65歳~69歳
  • 70歳以上
  • 不明 ※年齢が不明のユーザーに限定して配信します。

※引用(出典:Yahoo!広告ヘルプ|年齢ターゲティング【ディスプレイ広告】

初期設定では、
全ての年齢が選択されています。

ディスプレイ広告(予約型)では、
「不明」は選択できません。

1-3. 地域ターゲティング

YDAの地域ターゲティングでは、
ユーザーのいる場所または関心・関連のある場所に応じて広告の配信ができます。

場所の設定項目は、
都道府県、および市区郡単位。複数地域の設定も可能
です。

1-4. オーディエンスリストターゲティング

YDAのオーディエンスリストターゲティングでは、
さまざまな種類のデータソース(オーディエンスソース)を基にしたオーディエンスリスト、
または共通オーディエンスリストから広告を配信するユーザーを決められます。

リストには
「オーディエンス」と「共通オーディエンス」
の2種類があります。

「オーディエンス」は広告主様が作成したリスト、
「共通オーディエンス」はYahoo! JAPANが提供するオーディエンスリストです。

全アカウント共通で利用できます。

それぞれのリストの項目は以下の通りです。

1-5. サーチキーワードターゲティング※2025年7月提供終了

YDAのサーチキーワードターゲティングは、
過去にYahoo! JAPANなどでキーワード検索したユーザーの
検索履歴を元に広告を配信する機能でしたが、
2025年7月に提供が終了する予定です。

すでに2025年4月10日には新規作成・編集機能が終了しており、
今後はオーディエンスリストターゲティング内の
「高度なセグメント」への移行が推奨されています。

「高度なセグメント」は、
機械学習によりユーザーの検索行動を最適化して配信される機能です。

1-6. 高度なセグメント※2025年3月提供開始

高度なセグメントは、
サーチキーワードターゲティングの後継となる、
オーディエンスリストターゲティング内の機能です。

この機能は、
Yahoo! JAPANの豊富な検索データと機械学習を活用し、
ユーザーの検索行動パターンを自動で最適化して広告を配信します。

従来のサーチキーワードターゲティングでは、
キーワードごとに細かく指定・分析ができましたが、
高度なセグメントでは、より広範なユーザーの興味・関心を捉え、
効率的な配信を目指します。

例えば、
特定のキーワードをピンポイントで狙うのではなく、
そのキーワードに関連する一連の検索行動全体から、
商品やサービスへの興味が高いと判断されるユーザーを
自動で特定してアプローチできます。

さらに、
特定のURLの閲覧履歴を持つユーザーをターゲットに設定することも可能です。

これにより、
特定のウェブサイトを訪れたユーザーや、
特定のジャンルのコンテンツを閲覧しているユーザーなど、
検索行動だけでなく閲覧行動からもユーザーの興味・関心を深く捉え、
より精度の高いターゲティングを実現します。

ただし、
いくつか注意点もあります。

キーワードごとの詳細なレポートは提供されず、
リスト単位での成果確認が基本となります。

また、
特定の検索期間や検索回数といった細かな条件指定もできないため、
運用の際は、より大局的な視点で成果を見ていくことが重要です。

サーチキーワードターゲティングを利用している広告主様は、
この高度なセグメントへのスムーズな移行を検討していく必要があります。

比較項目 旧:サーチキーワードターゲティング(25年7月提供終了) 新:高度なセグメント
(25年3月提供開始)
キーワード
/URL指定方式
・候補からキーワードを選択
・表示されたキーワードから選択
※「最大500件」
・フリーワード/URL入力
※1キーワードは25文字以内
(最大「50件」)
※入力フリーワードを基に、
ユーザーリストを作成
※利用できるキーワードが大きく拡大
ターゲティング対象 ・選択したキーワードを検索したユーザー
※リーチ拡大には大量のキーワード指定が必要
※キーワードの追加などの運用も必要
・入力したキーワード/URLを基に機械学習で拡張
※大量のキーワード/URL指定は不要。
新しく生まれた

検索キーワードも自動利用されます。
ターゲティング設定 ・配信設定のみ可能
※他のターゲティングとの組み合わせは
AND結合のみ
・他のユーザーリストと AND/OR/NOT で
組み合わせたリスト作成が可能

高度なセグメント運用実績

高度なセグメントを用いて特定のURLの閲覧履歴を持つユーザーをターゲットに設定した
「カスタムURL」にて配信を行った実績がこちらとなっております。

CVR(獲得率)は約2倍、CPA(獲得単価)も半減しており、
従来まではYDAではできなかった「URL」によるターゲティングで
大幅に獲得効率を向上させることができています。

高度なセグメント設定方法

①管理外面右上の「ツール」を選択

②「オーディエンスリスト」を選択

③「オーディエンスリストを作成」を選択

④「高度なセグメント」を選択

⑤指定のキーワードを追加して『キーワードターゲティング』のリストが完成
リストの作成後は広告グループの「オーディエンスリスト」より紐づければ配信可能。

⑥指定のURLを追加して『URLターゲティング』のリストが完成
リストの作成後はキーワード同様、
広告グループの「オーディエンスリスト」より紐づければ配信可能。

 

1-7. オーディエンスカテゴリーターゲティング※2023年10月に移行

YDAにはオーディエンスカテゴリーターゲティングがありましたが、
2023年10月に提供が終了しました。

現在、オーディエンスカテゴリーターゲティングは
オーディエンスリストターゲティングに統合されています。

1-8. コンテンツキーワードターゲティング

YDAのコンテンツキーワードターゲティングは、
広告が表示される掲載面を指定する手法です。

広告を配信したいウェブページやアプリのコンテンツ(記事)のキーワードを抽出し、
広告主様が設定したコンテンツキーワードと合致した場合に広告が配信されます。

1-9. プレイスメントターゲティング

YDAのプレイスメントターゲティングは
広告を掲載するウェブサイトを指定する手法です。

どのサイトに配信するか、
またどのサイトに配信しないかの除外設定も含めてサイトやアプリなどの面を
URLで指定してのターゲティングが可能です。

1-10. 曜日・時間帯ターゲティング

YDAの曜日・時間帯ターゲティングでは、
広告を配信する曜日や時間帯を指定できます。

基準は日本時間で、時間は1時間単位で設定できます。

初期設定では「全ての曜日・時間帯に配信」が選択されており、
常に広告が表示される仕様になっているため、
状況により曜日や時間帯を選んでください。

1-11. デバイスターゲティング

YDAのデバイスターゲティングでは、
広告配信先のデバイスやOS、プラットフォームなどの指定ができます。

▼デバイスの選択項目

  • 全てのデバイス
  • PC
  • スマートフォン
  • タブレット

▼OSの選択項目

  • 全てのOS
  • Android
  • iOS

▼OSバージョンの選択項目

  • スマートフォン、タブレットのOSバージョンの下限値(「キャンペーン目的」が「アプリ訴求」の場合)

設定したバージョンから最新バージョンまでに広告が配信されます。

▼プラットフォームの選択項目

  • 全てのプラットフォーム(ウェブ/アプリ)
  • ウェブ
  • アプリ

2. GDNのターゲティングとの違い

YDAとGDN(Googleディスプレイ広告)のターゲティングの違いを説明していきます。

2-1. ユーザー情報に基づいたターゲティング

ユーザー情報に基づいたターゲティングがYDAとGDNで違います。

YDAでは年齢や性別などの属性でターゲティングするのに対して、
GDNでは項目が少し増え、
年齢・性別・子供の有無・世帯年収などでもターゲットを絞れます。

2-2. ユーザーの行動に基づいたターゲティング

ユーザーの行動に基づいたターゲティングではYDAが、
「サイトリターゲティング」や「類似拡張」
でユーザーの訪問履歴やサービス・商品の利用履歴に応じたターゲティングをします。

GDNは
「リマーケティング」「類似ユーザー」「カスタマーマッチ」で同じことをします。

GDNにはYDAにない「購買意向の強いセグメント」という項目があり、
ユーザーが積極的に調べている情報を元にターゲティングすることも可能です。

2-3. 配信面に合わせたターゲティング

配信面に合わせたターゲティングではYDAが、
「コンテンツキーワードターゲティング」「プレイスメントターゲティング」
を利用します。

対してGDNは、
「トピックターゲット」
「キーワードによるコンテンツターゲット」
「プレースメントターゲティング」

を活用します。

媒体 ユーザー情報に基づいたターゲティング ユーザーの行動に基づいたターゲティング 配信面に合わせたターゲティング
YDA 年齢/性別 「サイトリターゲティング」「類似拡張」 「コンテンツキーワードターゲティング」
「プレイスメントターゲティング」
GDN 年齢/性別/子供の有無/世帯年収 「リマーケティング」「類似ユーザー」
「カスタマーマッチ」
「購買意向の強いセグメント」
「トピックターゲット」
「キーワードによるコンテンツターゲット」
「プレースメントターゲティング」

 

3. 運用型広告と予約型広告では使えるターゲティングが違う

YDAには運用型広告(予算内で運用するクリック課金制広告)と
予約型広告(掲載期間と表示回数を予約購入する広告)の2種類がありますが、
それぞれ使えるターゲティング設定が違います。

予約型で利用できるのは、運用型で利用できるターゲティングから

「サーチキーワード」
「オーディエンスリスト」
「プレイスメント」
「コンテンツキーワード」

などのターゲティングを除いたものです。

4. ターゲティング設定のポイント

YDAのターゲティングを設定する際に押さえておきたいポイントが3つあるので、
確認しましょう。

YDAで押さえておきたいポイント3選
①目標を明確にする YDAのターゲティングを行うときは、
広告配信の目標を明確にしましょう。
何のために広告を配信するのかが定まらないようでは、
効果的なターゲティングができません。
②ペルソナを意識する ターゲティングで重要なのがペルソナを意識することです。
どのようなユーザーを対象にするのかを見定めて、
イメージした上でターゲットを定めれば、
広告配信効果も上がりやすいです。
③PDCAを回す ターゲティングを行う際は、
PDCAを回すことを意識しましょう。
PDCAとは
Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)
のことでPDCAを回すことで、
ターゲティングの精度を上げることができます。
改善点などがわかったら、実行してください。

 

5. まとめ

いかがでしたか。

今回は、
YDAのターゲティングについて解説しました。

様々なターゲティングがありますが、GDNと違うものもありますので、
ぜひ記事を参考に、ターゲティング設定をしてください。

この記事を書いた人

大学3年生から内定者インターンを開始し、2020年にインフィニティエージェント新卒3期生として入社。 約5年半の運用者経験を活かし、現在はチーフ職としてマネジメントも行いながら、新規顧客の開拓やメディア編集長に従事。 冷麺が好きで1週間に何度も食べているという偏食な一面も。

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