ダイナミック広告の活用時、タグとデータフィードの一致率が低いと悩んでいませんか。
この記事では、一致率が低い原因や、それに伴って発生する問題などについて解説していきます。
活用ポイントについても紹介するので、ダイナミック広告のタグ・データフィードに関して悩みを持っている方はぜひ参考にしてください。
1.タグとデータフィードについて
まずは、タグとフィードの概要以下3つの項目について解説します。
- タグとは
- データフィードの役割と仕組み
- タグとデータフィードの一致率とは
まだ上記についていまいち理解できていないという方は、改めて確認していきましょう。
1−1.タグとは
タグは、特定のページに埋め込むことで機械学習を促進させ、ユーザーが閲覧した商品やカートに追加した物についてデータを集める役割があります。
取得したデータをもとにして、カゴ落ちしたユーザーなどにセールの情報を流し、購買を促すことも可能です。
機械学習からオーディエンスの構築を行うため、ダイナミック広告では重要な要素になります。
1−2.データフィードの役割と仕組み
データフィードの役割は、ネット広告を活用する際に、商品などのデータを配信先のフォーマットに変換することです。
データを送信することで、多様化したユーザーの行動分析が可能になります。
商品の在庫をもとにマーケティングを行う広告手法では、こちらも欠かせない要素です。
1−3.タグとデータフィードの一致率とは
一致率は、データフィード内にある商品情報とタグによって取得したデータがマッチしているのかを表す数値です。
ダイナミック広告では、ユーザーが閲覧・購入などのアクションをとった商品について情報を送信します。
タグによって商品データを取得して照合するので、一致率が低いと広告の配信に悪影響が及ぶ可能性があります。
100%に近くなるほど適切な広告配信が実現できるため、低い状況になっている場合は対策を施すようにしましょう。
2.各媒体での一致率確認方法
各媒体での一致率を確認方法を解説していきます。ダイナミック広告の媒体として、以下の媒体が代表的です。
- Criteo
それぞれ一致率を確認する方法について見ていきましょう。
2−1.Criteo広告
Criteoでは「タグ/イベント」のタブを開くことで、一致率を確認できます。
「問題なし」となっていれば特に変更を加える必要はありません。
「エラー」と表示されていたり「最適化」と画面に出ていたりする場合は、詳しい状況について調査が必要です。
2−2.Google広告
Google広告での確認方法は以下の通りです。
①ツールと設定を開く
②オーディエンスマネージャーからデータソースを選択
③Google広告タグの詳細からマッチ率を確認
3.タグとデータフィードの一致率が低下している原因
タグとデータフィードの一致率が低下している原因としては、以下5つが考えられます。
- データフィードに存在していない商品情報がある
- データフィードに最新情報を反映できていない
- 設定必須のデータフィードカラムに間違いがある
- 媒体側で取得エラーが発生している
- 商品情報をタグから取得できていない
それぞれ解説していきます。
3−1.データフィードに存在していない商品情報がある
タグで情報を獲得してデータフィードと照会を行う際、商品情報がないと一致率はもちろん低下するので注意しましょう。
「購買率の高い商品を押し出すために、意図的にそれ以外の情報を除外している」などが原因として挙げられます。
特定の商品について訴求を強くしたいと考えた場合でも、他の情報を除外するのは避けることがおすすめです。
配信で活用しないカラムを設定しておくことで、データがあっても一致率を下げる心配がなくなります。
3−2.データフィードに最新情報を反映できていない
手動で設定を行う場合、商品情報についてデータフィードにまとめきれていないことも一致率低下の要因になり得ます。
最新の商品情報は常にデータフィードに反映させることが大切です。
人の手で設定を行うとミスが少なからず起こりますが、管理ツールを活用すれば自動で情報を反映させることも可能になります。
3−3.設定必須のデータフィードカラムに間違いがある
データフィードの設定を行う際、商品のIDや価格などの設定必須の情報が足りていないと、正しく情報を照会できなくなります。
タグから情報を正しく獲得できるようになっている場合でも、データフィードとの照会ができないと一致率が0%になるので注意が必要です。
3−4.媒体側で取得エラーが発生している
データフィードが適切な状態になっている場合でも、媒体側で情報の取得エラーが発生していると一致率が低下します。
どのような状況になっているのか定期的に確認してエラーを回避しましょう。
3−5.商品情報をタグから取得できていない
タグから適切に商品情報を取得できていない場合、照会ができなくなるため、一致率が低下します。
先述したデータフィードの状況だけでなく、タグの情報についても確認が必要です。
4.タグとデータフィードが不一致になると発生する問題
タグとデータフィードの一致率が下がっていると以下のような問題が発生します。
- 広告配信ができなくなる
- 広告の効果が低下する
それぞれ確認していきましょう。
4−1.広告配信ができなくなる
利用している広告媒体によっては、タグとデータフィードの一致率が低い場合、配信を停止されてしまう可能性があります。
RTB HouseやCriteoなどの広告媒体では、機械学習によってターゲティング精度を上げ、最適な配信を行うことが可能です。
一致率が低いと強みを十分に活かしきれないと判断されるため、広告配信が止められないように設定を見直すことが推奨されます。
4−2.広告の効果が低下する
タグとデータフィードの一致率が低いということは、機械学習を促進できないということなので、当然ながら広告の効果は低下する可能性が高まります。
機械学習を進め、どのようなユーザーに何の商品を表示させるのか最適化するためには、一致率を高くすることが大切です。
5.タグの活用ポイント
タグを活用するポイントとして、以下2つが挙げられます。
- ページの種類ごとに最適なタグを設定する
- 全ての階層にタグを設置する
どのようなポイントを意識するべきなのか確認しましょう。
5−1.ページの種類ごとに最適なタグを設定する
設定必須や活用が推奨されているタグは、媒体によっても変わります。
例えば、Criteoでは、カートページのタグ設定が必須になっていても、Facebook広告では任意になっています。
取得できる情報もメールアドレスやデバイス、商品IDなど違う可能性があるので注意しましょう。
情報を正しく取得するためには、それぞれの媒体ごとの要件などについて理解しておくことが大切です。
5−2.全ての階層にタグを設置する
タグを活用する場合、浅い・深い関係なく全ての階層で設置することが大切です。
浅い階層にもタグを設置しておくことで、ユーザーの行動を追いやすくなります。
オーディエンスが広がることで、リターゲティング可能なユーザー数を増加させることにもつながるなど利点が多いです。
TOPや一覧ページなどにも積極的にタグを設置しておきましょう。
6.まとめ
いかがでしたか?
タグとデータフィードは、ダイナミック広告で配信を最適化させるために欠かせない要素です。
一致率が低い場合、機械学習が進まず、配信が最適化されない可能性があるので注意しましょう。
データフィードに存在しない商品があったり、最新の情報を反映できていなかったりすると一致率が下がる可能性があります。
広告の効果が低下しないように、常に情報を更新し、最適な状態にしておくことが大切です。