広告媒体のDSPのジャンルとして分類される Criteo(クリテオ)はご存知でしょうか?
おそらく広告担当者であれば代理店から営業が来て話を聞いていたり、実際に導入をされている広告主様も多いと思います。
Criteo(クリテオ)とはネット広告配信を行っている会社の名前でもあり、フランス・パリ発の会社で、グローバル展開をしています。
日本でも大きなシェアを獲得しており、クリテオの広告を目にした日本のインターネットユーザーは全体の92%にも及ぶといわれています。
参照:Criteoのリーチは「Googleディスプレイネットワーク」に次いで2位、日本は88%でトップ ー MarkeZine
今回はそもそもCriteo(クリテオ)とは何なのかという初歩的な部分と、媒体としてのターゲティング要素(特徴)をお伝えしていきます。
新たな集客チャネルの為の媒体を模索している方に気づきがあれば幸いです。
Criteo広告とは?
Criteo(クリテオ)とは、ディスプレイ広告型の動的(ダイナミック)リターゲティング広告です。
ダイナミックとは、ユーザー毎の商品の閲覧履歴(cookie)をもとに商品やサービスに関する広告をあらかじめ用意されたフィードから自動生成して表示するリターゲティング手法です。
簡単に言うとAという商品に興味がある人はBの商品にも興味があるであろうと判断してアプローチするリコメンド施策の1つです。
広告のリンクは各商品詳細ページに直結しているため、CVに直結しやすいと言われています。
くるくるとバナー内の商品が回る特徴的なディスプレイ広告を見たことがある方も多いのではないでしょうか?分かりやすいようにデモのリンクを貼っておきますのでご覧ください!
Criteo(クリテオ)の配信の流れを簡単にまとめると下記の通りです。
② ユーザーの閲覧情報に合わせて、そのユーザーに最適な広告が自動的に作られる
③ サイトを離脱したユーザーに、最適なディスプレイ広告(バナー)が表示される
Criteoの広告バナーは、ユーザーのデータに基づいて自動で生成されます。
そのため、データフィード(サイトの全ての商品のデータのリスト)を用意して登録してしまえば、あとはいちいちバナー広告のデータを作成する必要はありません。
登録したフィードに基づいて配信内容が決まり、ユーザー1人1人にパーソナライズされて配信されます。
Criteo広告の有効性と導入メリット
Criteoの有効性についてお伝えしていきます。
詳細をお話するとかなり細かい部分までメリットがあるのですが、今回は分かりやすく3つに絞って簡単に説明します。
② 唯一、第三者媒体としてYahoo!面(YDA)に配信が可能
③ GDNとYDAに比べてCPCが安い
上記3つが代表的なポイントとしてあげられるかと思います。
優秀な配信アルゴリズムと配信ロジックを形成する莫大なデータ量
冒頭で申し上げた通り、ユーザーの行動履歴や興味関心などを機械学習し、CVにつながるタイミングと最適な広告配信面を狙い自動で配信されます。
それを実現するのは膨大な企業のユーザーデータを持っているからです。
これまでの配信データすべてを突合したアルゴリズムにはユーザーがどのタイミングでCVにいたる確率が高いのかというビックデータを基に露出のタイミングを自動で調整しています。
そして、表示されるバナーはユーザーごとに最適化されます。
例えば、直近で閲覧した商品、カートに入れた商品、カテゴリーが同一の商品、CTRが高い商品など、データをリアルタイムに学習・分析し、CV獲得につながりやすい商品を表示します。
ここで重要な機械学習ですが、配信開始時は最初の10~14日で、Criteoのエンジンが学習モードに入り自動的に最適化を続けます。
ここで学習させる為の広告の構成の組み方も重要です。
どの広告も通ずるところですが成功パターンを見つけるための時間(耐える)こともポイントです。
唯一、第三者媒体としてYahoo!面(YDA)に配信が可能
Googleのネットワーク(GDN)にはたくさんの媒体が配信できますが、Yahoo!のネットワーク(YDA)にYahoo!以外で配信できるのはCriteoのみです。
ディスプレイの施策には良質なネットワークに配信できることが重要であり、CriteoがこのYahoo!面に配信ができるということも、効果に貢献している要因であると考えられます。
広告配信先はYahoo!をはじめ、goo、msn、食べログ、はてなブックマーク、など多数のメディアがあり、Google、Microsoft Advertisingなどの多数の広告ネットワークとも提携しているので、非常に多岐にわたります。
Criteoの広告ネットワークの大きさはGoogleに次いで2位と言われており、冒頭でも述べましたが、日本のインターネットユーザーの実に92%はCriteoの広告を目にしています。
GDNとYDAに比べてCPCが安い
ここまでメリットをお話し、優秀な機械学習とGoogleに次ぐ面の保有率とYahoo!面にも配信ができるというメリットだらけの媒体である分、CPCも高いのでは?と誤解されることが多いですが、そんなことはありません。
商材にもよりますが、GDN・YDAよりもCPCが安いというケースがほとんどです。
限られたマーケティングの広告予算の中でクリック数を増加しやすく、CVRの高い高角度なユーザーに配信できます。
この3つが、主なCriteoが選ばれる大きな理由であると弊社は考えます。
そんなメリットの大きいCriteoですが、配信をするにあたっての必要な準備や制限も設けられています。
Criteo広告の配信事例
ではこの有効性をより定量的に事例も踏まえてご紹介していきたいと思います。
株式会社ユナイテッドアローズ
以下リンクを貼っておきますので詳しくはそちらをご覧ください。
高精度なAIがコンテンツのセンチメント(感情)まで解析。ブランドセーフティを維持しながら、購入意欲の高いお客様にリーチするCriteo コンテクスチュアル広告
引用:Criteo導入事例
アパマンショップ
以下リンクを貼っておきますので詳しくはそちらをご覧ください。
引用:Criteo導入事例
Criteo広告の配信における必要事項
効果の高い媒体である反面、少々ややこしい準備や制限があります。
該当のサービスページドメインに2万UU数以上のセッションがあるか?
まず、Criteoは先ほどのメリットの部分でご紹介した通り機械学習のアルゴリズムに優れている媒体です。
この点の制度がCriteoの効果の秘訣でもあり学習データが多ければ多いほど整合性の高いターゲティングが可能となるためです。
データを活用するにあたりパーソナライズする為のデータが根本になるので、媒体社としてサイト内の回遊ユーザーに制限を設けています。
データフィードの準備
Criteoにはバナーで表示される情報のもとになるデータフィードが必要です。
データフィードとは商品ID、価格、在庫数、商品画像などを含む情報をリスト化したものです。
細かいタグの発行と設置
ユーザーの購買意欲や商品への関心度合いといったCVにつながる詳細なデータを貯める為に、サイトの重要な階層ごとにタグを分けてデータを蓄積することが必要です。
基本的には、上記の3点が配信にあたって重要な要素となります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、ディスプレイ広告型の動的(ダイナミック)リターゲティング広告であるCriteoについて解説しました。
少々厄介な制限や準備がある分、効果としては絶大であるということをなんとなくでも知っていただけたら幸いです。
今回の記事はあくまで概要ですので、具体的なプランニングも弊社はCriteo認定パートナーですので可能でございます。
もし興味がある方はご相談いただければ幸いです。