この記事では、日本一のユーザー数を誇るYahoo!が持つ純広告メニューYahoo!プレミアム広告の特徴、各メニューの比較、それぞれのメリットなどをご説明します。WEBマーケティングに携わる皆さんは、時折こんなシチュエーションに遭遇すると思います。
「検索広告やディスプレイ広告…今までの運用型広告で一定の成果は出るものの、新商品のリリース時や、商戦期に大きなインパクトを出したい…!」そんな時に押さえておきたいのが期間掲載型の純広告です。
純広告を使用すれば露出を一気に増やすことが出来ますが、普段リスティング広告に関わっている方でも純広告周辺のディレクションは経験がなく実施に足踏みしてしまう方が多い印象です。純広告で成果を出すためには、日本最大ユーザー数を誇るYahoo!が持つ、Yahoo!プレミアム広告から実施していくのが最良であると考えます。
ブランドパネルを代表とするYahoo!の純広告には様々な種類があり、意外と手頃な費用で開始できるものもあります。今回の記事を読んで、商材に合う純広告メニューが見つかれば幸いです。
1.Yahoo!プレミアム広告とは?
まずYahoo!というサイトについて簡単に復習したいと思います。
月間のPVは約750億、MAUは約9000万という驚異的な数値です。
MAUはGoogle以上で、“国内インターネット界のマスメディア”と行っても過言ではありません。実は、日本国内の検索エンジンとして先に浸透していたのはYahoo!でした。今となっては懐かしい話ですが、例えばWindows98の時代、PCにデフォルトで登録されていた検索エンジンはYahoo!であることが多かったはずです。
Yahoo!の特徴といえば、ニュースや天気、ショッピング等といった総合ポータルサイトの側面を持ちあわせていることですよね。検索エンジンだけでなく、ポータルサイトとして情報を発信する役割をも持ち合わせていたというのがGoogleとの大きな違いだと考えられます。
一方Googleはその逆で、ユーザーが情報を欲するその瞬間(マイクロモーメント)に適切なコンテンツを提供することに対する進化を繰り返しました。その結果、現在の検索窓のみのスタイルに落ち着きました。(余談ですが、ひと昔前のGoogleにもiGoogleなんてサービスがありましたね。)
期間掲載型の純広告は期間中(もしくは規定インプレッション数)の広告掲載が保証されているため、急速的なサービス認知を図れるという点でも、純広告を行うべきタイミングはあるはずです。一方で、純広告の実施をためらう要素とは何でしょうか。ボトルネックとしてよく挙げられるのは多額の費用かと思われます。
Yahooの純広告と言えば、まず思い浮かぶのがブランドパネルではないでしょうか。これは正式名称をYahoo!JAPANブランドパネルトップインパクトと言います。主にPC向けのサイトへ配信されるものとなりますが、Yahoo!のトップ画面を開いたら必ず右上にある広告枠に掲載するメニューです。
実はこの枠、1週間掲載するだけで1000万円以上かかります。更に、ブランドパネルの純広告はインプレッション保証制のため、極論0クリックでも掲載が終了します。月に数千万円以上のWEBマーケティング予算があれば話は別ですが、この強気の価格ではなかなか手が出しづらいかと思います。
ただ、Yahoo!プレミアム広告はトップインパクトだけではありません。その他の広告で是非とも押さえておきたいものだけ、厳選してご紹介します。
2.押さえておきたいプレミアム広告6選
Yahoo!プレミアム広告の中でも、トップインパクトほど費用をかけずに出稿できるものをピックアップしてご紹介します。
2-1.スマートフォン版Yahoo! JAPAN エリアターゲティング ブランドパネル(市区郡)
スマートフォンに配信される広告で、出稿金額はなんと10万円から!これなら出来そうって方も多いのではないでしょうか?
掲載期間:5日間~1ヶ月間を選択
掲載場所:スマートフォン版WEB Yahoo! JAPANのトップページ
スマートフォン版Yahoo! JAPANアプリのトップページ
ターゲット:指定したエリア(市区郡)に居住するユーザー
IPアドレスの現在地が指定したエリア(市区郡)のユーザー
デバイス:スマートフォン
掲載タイプ:インプレッション保証型(1.3円/imp)
エリアターゲティング ブランドパネルは、その名の通り市区郡まで掲載範囲を絞って掲載するブランドパネルです。一部の地域にのみ広告露出を強化したいといった場合は非常に有効です。対象地域の人口や地価などにより、10万円、30万、50万と料金が変動します。
詳細は以下となります。
【50万円エリア】
東京23区、横浜市、さいたま市、千葉市、大阪市、神戸市、名古屋市、福岡市
※区単位でのエリア選択となります
【30万円エリア】
八王子市、町田市、府中市、小平市、調布市、西東京市、三鷹市、日野市、武蔵野市、立川市、多摩市、川崎市、相模原市、所沢市、川口市、市川市、船橋市、堺市、岡崎市、豊田市、春日井市、北九州市、札幌市、仙台市、新潟市、宇都宮市、金沢市、岐阜市、浜松市、静岡市、京都市、岡山市、広島市、熊本市
【10万円エリア】
上記以外の購入可能エリア
掲載期間:5日間~1ヶ月間を選択
掲載場所:PC版Yahoo! JAPANのトップページを除く各ページ(一部対象外あり)
ターゲット:任意で地域、性別、年齢などをターゲティング可能
デバイス:PC
掲載タイプ:インプレッション保証型(0.25円/imp)
2-2.Yahoo! JAPANターゲティングプライムディスプレイ
掲載期間:5日間~1ヶ月間を選択
掲載場所:PC版Yahoo! JAPANのトップページを除く各ページ(一部対象外あり)
ターゲット:任意で地域、性別、年齢などをターゲティング可能
デバイス:PC
掲載タイプ:インプレッション保証型(0.2円/imp)
Yahoo!トップ以外のページへ、バナー広告を掲載できるメニューです。
掲載面にはYahoo!ニュースの記事面など豊富なインプレッション数がある上、ブランドセーフティの観点からも文句なしです。また「エリアターゲティング ブランドパネル」と違い、性別や年齢などでもターゲティングできるため、無駄なく配信することが可能です。
2-3.Yahoo! JAPANターゲティングプライムディスプレイ ダブルサイズ
掲載期間:5日間~1ヶ月間を選択
掲載場所:PC版Yahoo! JAPANのトップページを除く各ページ(一部対象外あり)
ターゲット:任意で地域、性別、年齢などをターゲティング可能
デバイス:PC
掲載タイプ:インプレッション保証型(0.25円/imp)
ターゲティングプライムディスプレイと同じくYahoo!トップ以外のページへ広告を配信するメニューですが、違いは縦長の大きいサイズのバナーを掲載できる点です。その名の通り、一般的なレクタングル(300×250ピクセル)の約2倍の大きさのバナーを表示でき、表示時のインパクトは大きいです。
その分、ターゲティングプライムディスプレイと比べて若干インプレッション単価は高まります。
2-4.スマートフォン版Yahoo! JAPAN ニュースアプリ トップパネル
掲載期間:1日
掲載場所:Yahoo!ニュースアプリのトップページ
ターゲット:掲載面を閲覧した全ユーザー
デバイス:スマートフォン
掲載タイプ:枠掲載(期間保証)型
Yahoo!ニュースは国内ニュースアプリ市場のトップシェアを誇ります。(2018年 モバイルニュースアプリ市場動向調査)ニュースアプリ トップパネルでは、そのYahoo!ニュースのトップページ上部にある広告枠を独占配信できます。1日間で100万円と、これまでご紹介したメニューと比べると費用が大きいように思えますが、Yahoo!ニュース全体の月間PVは、2016年時点で152億。1日に換算しても約5億。費用に見合う全国的な拡散力は十分にあるでしょう。
例えば、ECサイトのセール情報の拡散や、新商品のリリースなど、瞬時に認知度を上げていきたい場合の利用が適しています。
2-5.スマートフォン版Yahoo! JAPAN プライムカバー
掲載期間:5日間~1ヶ月間を選択
掲載場所:スマートフォン版の以下のページ
・Yahoo!ニュースの記事詳細ページ
・Yahoo!知恵袋の質問詳細ページ
・Yahoo!ファイナンスのニュースカテゴリー記事詳細ページ(一部対象外あり)
ターゲット:掲載面を閲覧した全ユーザー
デバイス:スマートフォン
掲載タイプ:インプレッション保証型(0.25円/imp)
Yahoo!内の主なコンテンツページの上部に表示される、ブランディング向けの広告メニューです。ページ表示時は大きくバナーが表示されますが、下へスクロールすると画面上端に縮小し、表示を維持しながらもコンテンツの閲覧を阻害しないため、ユーザーの広告体験を向上できるのが特徴です。
3.まとめ
今回は、予算100万円以下でも出稿できるYahoo!プレミアム広告の有効なメニューについてご紹介しました。
トップインパクトなどの費用を考えると、非常に安価に出稿できることが分かっていただけたと思います。ただ、安価とは言え、成果を出すためには運用型広告と同じくプランニングが重要です。キャンペーンの目標を設定し、適したターゲティングで、可能であればバナーのABテストも実施し次につなげていきましょう。
また、Yahoo!プレミアム広告のメニューによっては、YDNと別の独自の管理画面が存在するものもあります。コンバージョン計測ができない管理画面もあるため、個別にパラメータを発行しGoogleアナリティクス等でコンバージョンを計測する必要があります。そのため不慣れな管理の工数が増えると想定されます。
自社で広告出稿を行うのに不安がある…という方は、まずお気軽に弊社までご相談ください!