「効果的に広告を配信するためにDSPを探しているけど、どれが良いのか分からない」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
UNIVERSE Adsは、緻密なターゲティングやAIを活用したアルゴリズムによって、広告配信の最適化を図れるDSPのひとつです。
本記事では、UNIVERSE Adsの特徴やターゲティングの種類、実際に広告を配信するまでの流れなどについて詳しく解説します。
最後まで読めば、UNIVERS Adsがどのようなツールなのか網羅的な理解できるので、DSPの利用を考えている人や、UNIVERS Adsについて知りたい方はぜひ参考にしてください。
参考:UNIVERS Ads|MicroAd
1.DSPについて
まずは、DSPについて簡単に解説します。
UNIVERSE Adsについて理解を深めるためにDSPの意味やSSPとの違いについて把握しておきましょう。
1−1.DSPの意味
DSPは「 Demand-Side Platform」を略称した言葉で、広告主向けのツールです。
広告主にとっての費用対効果を高めるために便利な機能が搭載されています。
具体的には、ターゲットを絞った広告配信や類似しているユーザーへのターゲティングが挙げられます。
入札単価の調整なども自動的に行ってくれるため、GDNやYDNで手動入札によって作業を行なっていた場合は効率化が期待できるでしょう。
細かい特徴やメリットはDSPによっても異なるため、利用する前に比較して検討することが大切です。
なお、DSPとよく混同されるサービスとして「アドネットワーク」がありますが、別の意味を持った言葉なので間違えないようにしてください。
1−2.SSPとの違い
SSPは「Supply Side Platform」の略で、媒体側のためのツールです。
収益率が最も高い広告を自動で選択してくれるので、DSPと合わせて欠かせない要素になります。
DSPと同様に、各SSPによって搭載されている機能やメリットが異なり、連携できるDSPの種類にも違いがあります。
利用する際は、それぞれの特色を把握して自社の媒体にあったSSPを選択しましょう。
2.UNIVERSE Adsとは
UNIVERSE Adsの基本情報について解説していきます。
UNIVERSE Adsの概要や、よく聞かれる「UNIVERSE」の違いについて理解を深めていきましょう。
2−1.UNIVERSE Adsの概要
UNIVERSE Adsは「株式会社マイクロアド」が提供しているDSPのことで、2021年1月からリリースが開始されました。
株式会社マイクロアドは「 MicroAd BLADE」という広告配信プラットフォームを提供していましたが、現在は正式に移管されているので、利用を検討する際は間違えないようにしましょう。
以前まで提供していた「MicroAd BLADE」によって獲得した25,000社の実績やデータを活用しているため、次の世代のニーズにも柔軟に対応できることが大きな特徴です。
UNIVERS Adsは「確かな実績があるサービスを使いたい」という方には特におすすめのサービスになります。
2−2.UNIVERSEとの違い
UNIVERSEはDMPのことを指しており、DSPである「UNIVERSE Ads」とは別物です。
DMPは「 Data Management Platform」の略称で、インターネットに集められた情報を管理するプラットフォームのことを指しています。
ユーザーの行動履歴についてのデータも収集しているため、緻密なターゲティングを行うためにはDMPは欠かせない要素です。
UNIVERSEでは3rd party dataを集めており、広告配信前後に高クオリティでユーザーの分析が可能になっている点がメリットになります。
3.UNIVERSE Adsの特徴
UNIVERSE Adsの特徴として挙げられるのは以下の3つです。
- AIを活用した自動入札
- データを利用した業界特化型のマーケティング
- ツールを用いた広告価値の毀損防止
UNIVERSE Adsがどのようなツールなのか理解していきましょう。
3つの特徴について詳しく解説していきます。
3−1.AIを活用した自動入札
UNIVERSEによるデータの利用だけでなく、AIによる独自のアルゴリズムを活用した入札金額の最適化もできることがUNIVERSE Adsの特徴です。
クリック率やコンバージョン率を分析し、最も適切な料金で入札して広告配信ができます。
入札の作業を手動で行うよりも時間の短縮につながり、人的なミスも防ぐことが可能です。
3−2.データを利用した業界特化型のマーケティング
UNIVERSE Adsは、以下の各業界に特化したマーケティングプラットフォームと接続している点も特徴のひとつです。
幅広い業界を網羅しているため、あらゆる企業のニーズを満たすことができます。
3−3.ツールを用いた広告価値の毀損防止
UNIVERSE Adsは、広告を配信する面において、品質をリアルタイムに判断して制御します。
過去の海外の事例では、過激なYouTubeコンテンツに大手企業の広告を配信したことでイメージの低下につながったことがあります。
また、国内においても動画広告配信プラットフォーム「Abema」にて、政治団体が出演する番組に有名な日用品メーカーである「ユニリーバ・ジャパン」の広告が配信され問題になりました。
広告ネットワークを利用した場合、広告主の意図しない媒体やタイミングで配信が行われるケースが存在します。
UNIVERSE Adsであれば、広告配信によるブランド価値の低下を防ぎ、 Viewability判定機能を利用して視聴率を参考にしながら配信の最適化も可能です。
参考:AbemaTVの生放送をめぐり、ユニリーバにとばっちり|日経XTREND
https://xtrend.nikkei.com/atcl/case/nmg/18/102200226/
4.UNIVERSE Adsで活用できるターゲティングの種類
UNIVERSE Adsで活用できるターゲティングの種類は以下の4つです。
- デモグラフィックターゲティング
- オールリーチ
- リターゲティング
- サイコグラフィックターゲティング
4つのターゲティングについて順番に詳しく解説していきます。
4−1.デモグラフィックターゲティング
デモグラフィックターゲティングとは、年齢や性別を指定した配信が可能なターゲティングです。設定できる年齢は上記のようになります。
詳細にセグメントを分けて広告を配信できることがメリットだといえます。
4−2.オールリーチ
オールリーチは、ターゲットを細かく指定せずに全てのユーザーに対して配信する方法です。認知の拡大を狙う場合や、低単価でもリーチ拡大を目指したいときには有効的なターゲティング手法になります。
4−3.リターゲティング
ユーザーの自社サイトへの訪問履歴や、アプリの利用データを活用できるターゲティングを「リターゲティング」と呼びます。再来訪や再利用の目的でアプローチするため、高い確率でアクションを起こしてもらえる点がメリットです。
購入してもらえる可能性が高いユーザーにピンポイントで配信して費用対効果を高めたい方にはおすすめの手法だといえます。
4−4.サイコグラフィックターゲティング
サイコグラフィックターゲティングは、UNIVERSE Adsのターゲティングの中でも特に利用頻度が高い方法です。
ユーザーの興味関心や行動傾向をもとにして配信できることが特徴になります。
なお、サイコグラフィックターゲティングはさらに細かく分けると以下の3つが存在しており、目的ごとや訴求で使用する内容に対応した配信が可能です。
5.UNIVERSE Adsで広告を出稿する際にすべきこと
UNIVERSE Adsで広告を出向する際にするべきことは以下の5つです。
- 広告配信の目標設定
- 広告配信における予算・ターゲットの策定
- アカウント作成
- リンク先URL作成
- クリエイティブ制作
事前の準備が適切にできるように、上記5つについて確認しておきましょう。
5−1.広告配信の目標設定
広告配信をするうえで、最終的な売上や問い合わせ数など、コンバージョンをしっかり決めておくことが大切です。
目標と一言でいっても、業種や業界によって定義が変わります。
例えば、飲食店であれば広告を配信する目標は「予約数を伸ばすこと」になるでしょう。
BtoB商材を扱っている場合は「問い合わせ」や「資料請求」がコンバージョンとして設定されることもあります。
「成果が欲しい」という漠然な思いで広告を配信しようとしても、クリエイティブの作成やサービスの比較検討の際にミスが生じる可能性が高いです。
まずは最終目標を決め、中間的な指標であるKPIも定めておき、小さなゴールを積み重ねることでKGIが達成できるようにしましょう。
5−2.広告配信における予算・ターゲットの策定
広告配信を行なっていくなかで必要になる予算はかなり重要な情報です。
選択するサービスやオプションによっても発生する費用は異なるため、目標CPAなどの指標は定めておきましょう。
また、ターゲットがどんな人物なのか決めておくことも大切です。
ターゲットが曖昧だと、広告で使用するクリエイティブや、遷移させるLPのクオリティが下がってしまいます。
5−3.アカウント作成
UNIVERS Adsで広告配信をする場合、「UNIVERSEアカウント」と「 UNIVERSE Adsアカウント」の作成が必要です。
どちらも無料で作れるので、事前に作成しておきましょう。
なお、UNIVERSE Adsを配信するまでの詳しい流れについては後述します。
5−4.リンク先URL作成
広告をクリックした後に遷移させるURLも作成しましょう。
管理していないサイトや、うまく機能しないサイトへのリンクを用意しないように注意してください。
5−5.クリエイティブ制作
広告配信を効果的に行うには、ターゲットが抱える悩みや自社商品・サービスの強みをクリエイティブに落とし込み、目を引く広告を配信する必要があります。
ペルソナの設定や自社への理解ができていないと、想定していたクリック数やコンバージョンを得られなくなることもあるでしょう。
ただし、単純にインパクトが強すぎる見た目にすると、逆にユーザーからマイナスなイメージを持たれる可能性があるので注意してください。
6.UNIVERSE Adsで配信するまでの流れ
UNIVERSE Adsで配信するまでの流れは以下の通りです。
1.UNIVERSEアカウント申込
2.UNIVERSE Adsアカウント申込
3.タグの設置
4.配信の設定
5.入稿審査
順を追って広告配信までの流れを解説します。
6−1.UNIVERSEアカウント申込
申し込みの専用フォームから必要事項を記入して提出しましょう。
氏名やメールアドレスなどの情報の記入が必要です。
6−2.UNIVERSE Adsアカウント申込
UNIVERSEアカウントと同様に、申し込みフォームから情報を入れて提出します。
6−3.タグの設置
タグは、ユーザーのサイト内での行動やコンバージョンの測定を行うために必要になります。
リターゲティングの対象ではない場合にも設置することがおすすめです。
全てのページに対してタグを設置することで、情報を効率的に集めてマーケティングに活用することができます。
6−4.配信の設定
キャンペーンの作成やクリエイティブの入稿、ターゲティング設定なども合わせて行いましょう。
6−5.入稿審査
クリエイティブの入稿が終わったら、2〜3日の営業日内で審査が完了して配信が始まります。
7.まとめ
いかがでしたか?
UNIVERSE Adsは、DSPの一種で、株式会社マイクロアドが提供しているツールです。
DMPである「UNIVERSE」に蓄積されている情報や、AIを活用して効率的な広告配信を実現することができます。
業界に特化したマーケティング施策も実行できるので、自動車や飲食店など、特定のジャンルに強いサービスを探している人には特におすすめです。
ターゲティングの種類も豊富で、年齢や性別別の設定はもちろんのこと、興味関心などをもとにした「デモグラフィックターゲティング」も活用することができます。
広告主にとって魅力的な機能が搭載されているので、興味がある方は一度利用してみてはいかがでしょうか。