マーケティングの一貫としてネットショップを運営している企業は近年増加傾向にありますが、サンクスページにまでこだわっている人は少ないのではないでしょうか。
さらなる売り上げに繋げたいのであれば、サンクスページにまで力をいれる必要があります。
本記事では、サンクスページの意味や活用方法などを具体的に解説するので、サンクスページの具体的な活用方法や必要性について知りたいと考えている人はぜひ最後までお読みください。
サンクスページとは?
サンクスページとはECサイトなどでコンバージョンを獲得したときに表示されるページのことです。
購入まで至った場合はご購入ありがとうございましたなどが表示され、会員登録が完了したときにはご登録ありがとうございましたなどと記載されます。
感謝を伝えるために使用されることが多いですが、サンクスページには他の活用方法も存在するため、有効活用することで売り上げを伸ばすことができるでしょう。
サンクスページの必要性
サンクスページが必要とされる要因は以下の2つが挙げられます。
・安心感を与える
そもそも、なぜサンクスページが求められているのか確認していきましょう。
離脱率の減少
ECサイトなどを活用している人の中には、まだインターネットに不慣れな人も存在します。
したがってお問い合わせの完了や返信がいつされるのかについてなど、情報を適切なタイミングで伝えることで、離脱率を下げる効果が期待できるでしょう。
返信の時期などの情報をお問い合わせ前のページで伝えることもできますが、あまり情報を与えすぎるとユーザーは情報過多で面倒に感じてしまい、ページを離脱する原因になるため注意が必要です。
安心感を与える
サンクスページの存在は、ユーザーに適度な安心感を与える効果があります。
ユーザーにとって、購入やお問い合わせをした際にサンクスページが表示されていないと、作業が完了したのかわからないため不安になる可能性が高いです。
サンクスページにユーザーの行動に対する感謝を記載することで、適切な処理ができているアピールにつながるでしょう。
サンクスページの活用例
サンクスページの活用例として挙げられるのは以下の4つです。
・クーポンの付与
・SNS上でのシェアへの誘導
・別商品の購買
サンクスページの具体的な活用例について確認し、自社で取り入れるべきなのか判断していきましょう。
メルマガの購読
サイトを通じてコンバージョンに繋がったユーザーは、すでに自社の商材やサービスに高い興味を持ってくれています。
したがって、サンクスページでメルマガの購読を促すことで、購読してくれる確率は高くなるでしょう。
購買に促す際は、ただメルマガをすすめるだけでなく、クーポンや役に立つ情報を発信していることをアピールすることが大切です
クーポンの付与
クーポンは顧客をリピーターにさせるために役に立つため、積極的に発行していくことがおすすめです。
期間限定などで限定感を出すと希少性の法則によってさらに使ってくれる確率が高くなるでしょう。効率的にマーケティングを行うには、ときに人の心理を有効活用することも必要とされます。
参照:広告の限定性が消費者の反応に及ぼす影響 ー 中央大学商学部結城祥研究会2 0 1 6 年度研究論文
SNS上でのシェアへの誘導
購入したことなどをSNSでシェアさせると、さらなる認知拡大につながる可能性が高くなります。
EveryoneSocial社の調査によると、消費者の割合のうちの92%は、商品を購入する際に企業が出している広告などよりも、知り合いからの情報を参考にすることが分かりました。
サンクスページをうまく活用すれば、SNSで情報を拡散させ、さらなる購買に繋げられるでしょう。
参照:36 User-Generated Content Statistics That You Can’t Ignore ― everyone social
別商品の購買
サンクスページでは、別商品の購買を促すために用いられることもあります。別商品の購買をすすめる際は、購入された商品と関連したものを紹介することが大切です。
よく購入されている商品や、一定の期間で買い換える必要がある消耗品をすすめれば、追加購入が期待できるでしょう。
サンクスページの事例
サンクスページの有効活用している事例として挙げられるのは以下の3つです。
・Amazon
・Bell Cosme
ただサンクスページを導入するのではなく、事例をもとに効果的な活用方法を学んでおくことが大切です。
それぞれの事例について具体的に確認しておきましょう。
ZOZOTOWN
画像参考:公式サイト ー ZOZOTOWN
ZOZOTOWNでは、カートや購入完了後の画面にZOZOユーズドへのURLを記載しており、使わなくなった服を下取りできることをアピールしています。
TwitterのURLも記載されているため、買った服をSNS上でアピールできるように導線が作られていることが特徴です。
他のサービスへの誘導をしたいときや、SNSへの導線を作りたいときに大いに参考になります。
Amazon
画像参考:公式サイト ー Amazon
Amazonは、他のECサイトと比べても、売り上げをさらに伸ばすための研究や施策が細かくされているため参考にするべき点が多いです。
行動を促すためのボタン配置や、サイト全体のデザインについても参考になるでしょう。
Amazonでは購入後にサンクスページで関連した商品をすすめるような構成になっており、AIを用いてひとりひとりに合わせたものが表示されるようになっています。
Bell Cosme
画像参考:公式サイト ― Bell Cosme
Bell Cosmeは、化粧品を扱っているネットショッピングサイトのことです。
Bell Cosmeでは、サンクスページにて5%OFFのクーポン券を発行しており、さらなる購買に繋げる導線として活用しています。
自社のサンクスページでクーポンを活用したい際は参考になるでしょう。
サンクスページの作り方
サンクスページの具体的な作り方は以下の通りです。
② 文言を設定
③ 適切なデザインの設定
④ アクセス解析をもとに改善
サンクスページの作り方についても把握し、効率的に作成していきましょう。
サンクスページの作成方法について順番に解説します。
盛り込む内容を施策
まずは、サンクスページにて感謝の言葉と同時にどんな訴求を行いたいのか施策します。
クーポンの発行やメルマガの購読など、盛り込みすぎて情報が多くならないように注意しましょう。選択肢が多すぎると人は行動しなくなる傾向があるので、適切なものを設定することが大切です。
文言を設定
盛り込む内容が決定したら、行動に移させるための文言を考えていく必要があります。
実際に行動を促すためには、コピーライティングやセールスライティングの知識だけでなく、人の心理を活用することが大切になるでしょう。
適切なデザインの設定
サンクスページを活用してさらに売り上げを上げるには、文言の設定だけでなく、効果的なデザインについて考えることが重要です。
色が与える心理的影響や、強調すべきポイントについて知っておくことが大切であるため、社内にノウハウがない場合は専門家に頼むことも視野に入れてください。
色が与える心理的影響について詳しく知りたい方は【バナーに使える!】色の選び方をご覧ください!
アクセス解析をもとに改善
サンクスページにて関連商品の紹介などを行っている場合、URLのクリック率から適切な設定ができているのか分析できます。
クリックされているのに商品の購入が促せていないのであれば、サンクスページ以外の部分に問題がある可能性が高いです。
そもそも商品のURLがクリックされていない場合、サンクスページの文言やデザインの設定を再度見直す必要があるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
サンクスページはただ感謝を相手に伝えるだけでなく、商品の購入や資料請求など、コンバージョンからさらなる行動を促すことができます。
サンクスページでは、他の商品を紹介したり、SNSへの誘導をすることがおすすめです。
Amazonなどの、実際に結果が出ているECサイトを参考にして、サンクスページを有効活用していきましょう。
ただサンクスページを設置するだけでなく、分析をもとに改善を繰り返していくことも大切です。