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オウンドメディアの成功事例に学ぼう!制作のポイントは?

更新日:2023年09月19日

オウンドメディアの成功事例に学ぼう!制作のポイントは?

※この記事は2023年9月19日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

オウンドメディアの成功事例を紹介します。
各企業がどのように成功させているのか、オウンドメディア制作のポイントなどを見てみます。
合わせて、失敗例も取り上げるので、参考にして同じ間違いを犯さないようにしてください。

オウンドメディアとは?

オウンドメディアとは、企業が保有する自社メディアのことです。
ホームページやブログ、SNSなどのことです。パンフレットや広報誌などを含む場合もあります。

オウンドメディアの目的

オウンドメディアを保有・運営する目的を見てみましょう。

顧客の獲得

オウンドメディアを保有・運営するのは顧客獲得のためです。

オウンドメディアで顧客との接点を作り、自社商品やサービスに興味を持ってもらい、ファンになってもらうのです。
また、商品やサービスに関係がなくても、ユーザーに役立つ情報を提供することで、集客アップを目指します。

ブランディング

オウンドメディアを保有・運営する第二の目的は、ブランディングです。
ユーザーに自社メディアを通じて、ブランドの価値観とイメージを意識してもらい、好感度を上げてもらいます。

オウンドメディアの成功事例

オウンドメディアを運営している企業はたくさんありますが、その中から成功事例をいくつか紹介します。

サイボウズ式

画像引用:サイボウズ式

サイボウズ式はサイボウズ株式会社が運営するオウンドメディアです。
テーマは「新しい価値を生み出すチームのメディア」で、コラムやインタビュー記事、漫画などを掲載しています。

企画はすべて自社内で行っているそうです。

サイボウズ式は具体的な商品やサービスを売り込むメディアではありません。運営目的は読者と企業の関係性を深めることで、その目的に合うコンテンツを配信しています。

こうした配信が効果を発揮し始め、企業の認知度も高まり、採用面でも役に立っています。

FASHION HEADLINE

画像引用:FASHION HEADLINE

FASHION HEADLINEは三越伊勢丹ホールディングスとメディア運営業者のイードの合弁会社が運営しているオウンドメディアでしたが、2023年3月会社は解散になり、グループ会社のスタジオアルタに事業を譲渡しました。

会社解散、譲渡という出来事があっても、FASHION HEADLINE自体はオウンドメディアとして成功していることはたしかです。
ファッション、ビューティ、ライフ、グルメ、トラベル、アート&カルチャーなど様々なテーマを扱い、アクセス数を伸ばしています。SNSからの流入も多いです。

東コレ・パリコレ現地取材や上海の展示会取材など独自のコンテンツも好評です。

北欧、暮らしの道具店

画像引用:北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店は株式会社クラシコムが運営しているオウンドメディアです。
北欧雑貨や食器を扱うECサイトになっています。

配信コンテンツは新商品情報や収納などのお役立ち情報、スタッフによるコラムなど様々ですユーザーと長期的な関係を構築しながら、商品販売にもつなげていくのが目的のメディアになっています。

SNSからの利用も多く、Facebookのいいね数、Twitterのフォロワー数ともに順調に伸びています。公式アプリのダウンロード数は300万を突破しました。

経営ハッカー

画像引用:経営ハッカー

経営ハッカーは、クラウド会計サービスでよく知られたfreee株式会社が運営するオウンドメディアです。

配信テーマは会計、経理、人事労務、税務、確定申告、給与計算、起業、会社設立など。ビジネスを立ち上げ、日々経営に奮闘している経営者・個人事業主に役立つコンテンツを配信しています。

経理ノウハウやインタビュー記事などは人気コーナーで、経営者にとっても貴重な情報が得られます。

LIG

画像引用:Blog Top | 株式会社LIG(リグ)|DX支援・システム開発・Web制作

株式会社LIGは東京都台東区に拠点を置きながら、Webサイト制作・システム開発・アプリ開発などを手がけている会社です。
オウンドメディアの運営では成功事例としてよく取り上げられます。

オウンドメディアのコンテンツは、「Blog」「Solution」「Company」「Members」「Career」。
このうちBlogでは、「Web制作」「デザイン」「Technology」「AI」「オウンドメディア」「SEO対策」など様々なテーマを扱っています。

LIGはオウンドメディアの運営でファンを増やすことに成功し、競合他社との差別化を成し遂げています。役立つコンテンツがファンからとても好評です。

Money Forward Bizpedia

画像引用:Money Forward Bizpedia

Money Forward Bizpediaは家計簿アプリやクラウド会計ソフトを提供している株式会社マネーフォーワードのオウンドメディアです。コンセプトは「バックオフィスの悩みに答えを」。

企業のバックオフィス担当者はもちろん、経営者や個人事業主を対象に様々なコンテンツを配信しています。
主なテーマは「経理に役立つ」「ビジネスに役立つ」「DX」です。
それぞれのテーマについてさらに細分化された詳しい記事を閲覧できるようになっています。

記事の最後にはサービス紹介のバナー、右側には資料ダウンロードへの導線も設置し、読者を巧みに誘導しています。

OnLINE

画像引用:OnLINE – LINEでは

OnLINEはLINE株式会社が運営するオウンドメディアです。
LINEの中にある様々なチャレンジを伝えるメディアになっています。

記事のカテゴリーは「VISION」「CULTURE」「WORKS」。シンプルな構成ですが、社内にある人やカルチャーの情報をありのままに発信し、企業理念への共感者を増やしています。

最終的には採用につなげるのが狙いで、サイドメニューには採用関連情報も掲載されています。

Mercan

画像引用:メルカン

Mercanはフリマアプリのメルカリのオウンドメディアで、採用を目的に運営されています。

コンセプトは「メルカリの“いま”を正しくかつ遠くまで届け、エンパシーの総量を増やす。」。メルカリで働く人、チームを紹介し、社内での出来事を発信しています。

メルカリのメンバーが何を考え、何に取り組み、どのような課題を抱えているのか正直に伝えることでメルカリへの共感を増やし、仲間集めに役立てたい、そんな思いで運営されています。

メルカリで働かなくても、メルカリに関する様々な情報が得られるメディアですから、参考になるでしょう。

キャリアハック

画像引用:キャリアハック

キャリアハックはエン・ジャパン株式会社が運営するオウンドメディアです。「テック業界で働く人のためのWEBメディア」「WEB・IT業界で働く人々の人生を少し豊かにする」として、有益な情報を発信しています。

コンテンツは、仕事にとって大切なこと、役立つ体験談、業界の先駆者たちの行動思想、登場人物のワークスタイルやライフスタイルなど様々です。

働く人にとって価値のある情報が盛りだくさんです。

オウンドメディア運営の最終目標はエン・ジャパン株式会社が運営する転職サイト「エン転職」を利用してもらうことですが、その目標に大きく寄与しています。

ジモコロ

画像引用:イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」

ジモコロは地元の求人に強いイーアイデム、面白いコンテンツ作りが得意な株式会社バーグハンバーグバーグ、ローカルに強いライター&編集チーム株式会社Huuuuが共同運営しているオウンドメディアです。

地元愛を感じるような場所、仕事、小ネタなどを集めて発信しています。記事の作成においてはスタッフが実際に足を運んでの取材になっているので、たしかな情報が掲載されています。

ジモコロでは仕事の相談や地方の面白そうなネタを随時募集しています。
読者に寄り添った内容にするように常に努めています。

ferret

画像引用:Ferret

ferretは株式会社ベーシックが運営するオウンドメディアです。
コンセプトは「マーケターのよりどころ」で、Webマーケティングに役立つ情報をたくさん掲載しています。

記事ページは非常に読みやすく、フォントのサイズ、余白の大きさ、ボタンの配置に至るまで細かい配慮がされています。

ferretのPV数、会員登録数、リード獲得数ともに好調で、典型的なオウンドメディアの成功例となっています。

オウンドメディアを成功させるためのポイント

オウンドメディアの成功事例を見てみましたが、実際に自分たちが運営して、成功させるにはどのようなポイントを押さえておけばいいでしょうか。

目的を明確にする

まずは、オウンドメディアを立ち上げる目的を明確にしましょう。
BtoB問い合わせ獲得かBtoC購買促進かブランディング・採用強化か目的を定めることで、どのようなオウンドメディアを作成したらいいかが見えてきます。

サイトのコンセプトを決める

オウンドメディアの目的が定まったら、コンセプトを決めます。どのようなメディアか、何を目的にしているメディアかを言葉で表現するのです。
対象のペルソナに対して、役立つ価値を提供できることを上手くまとめてみましょう。

継続的に運用・見直しを行う

目的・コンセプトなどが決まったら、オウンドメディアを制作する番ですが、制作したらそのままというわけにはいきません。
継続的に運用・見直しを行うことで、メディアの価値が上昇していきます。

見直しが行われないメディアでは、やがてユーザーも離れてしまいます。常に最新情報を取得しながら、ユーザーに新しい視点で訴えかける必要があるのです。

ユーザーのニーズを理解する

オウンドメディアの運営で大事なのはユーザーのニーズや悩みに答えるコンテンツを作成することです。運営側の一方的な情報発信だけに終始せず、ユーザー目線に立ったコンテンツ作成をするのがポイントです。

それには日頃からユーザーのニーズや悩みを理解するための努力が必要です。アンケートなども役に立ちますから、大いに活用してください。

読みやすく正確に記述する

オウンドメディアに掲載するコンテンツは読みやすく正確に記述しないといけません。

意外にこの点の配慮が欠けることがあります。フォント・フォントサイズ・余白・他の記事との並びなど、工夫して配置しないと、ユーザーが記事を読まないで離脱してしまうかもしれません。

記事の正確性は常にチェックする必要があります。ライターに丸投げするのではなく、運営者側でも内容確認をしてくださいね。

オウンドメディアの失敗例

オウンドメディアには失敗例もあります。どうして失敗したのか状況を知ることで、自社の運営にも参考になるでしょうから、失敗した会社のケースを見てみましょう。

サイトのコンセプトが曖昧

オウンドメディアの失敗例でよくあるのが、サイトのコンセプトが曖昧なことです。

「競合他社も行っているから」「今人気の施策だから」という理由でオウンドメディアを立ち上げると、コンセプト作りが曖昧になりやすいです。

コンセプトが曖昧だと、社内からの理解も得にくくなり、継続が困難になることもあるでしょう。ユーザーに働きかける訴求力にも欠けます。

まずは、具体的なコンセプト作りをすることが、オウンドメディアで失敗しないためのポイントです。

必要以上に宣伝している

自社商品やサービスの宣伝にばかり終始しているオウンドメディアでは、読者の離脱を招きます。たしかに、自社商品やサービスの売り込みもオウンドメディア運営の目的の1つではあるでしょうが、それだけではいけません。

他にも、ユーザーに役立つ情報、悩みを解決する記事などを配信することで、オウンドメディアの有用性が増します。ユーザーもそのような情報が掲載されていると、ちょっと読んでみようかなと言う気にもなるでしょう。

お役立ち情報が多いと、そこから実際の商品やサービスに興味を覚えるようになることもあります。

あまりに宣伝めいたメディアではユーザーから嫌われてしまいますから、どのようなコンテンツを盛り込むかよく考えましょう。

SEO対策が不十分

SEO対策が不十分で、オウンドメディア運営に失敗する例も多いです。SEO対策とは、Webページを検索結果上位に表示させ、流入数を増やすための施策のことです。

オウンドメディアを立ち上げても、検索結果の上位に表示されないと、読者が増えません。それでは、オウンドメディアを運営していても、期待したような成果は得られないでしょう。

短期間で結果を求める

オウンドメディアの運営は短期間で成功するものではありません、それを早く成果を上げようと焦っても、上手くいきません。

中長期的な目標に基づいて、気長に運営するつもりでないと、失敗してしまうかもしれません。

コンテンツ数・制作力が不足している

これはオウンドメディア運営の基本中の基本ですが、コンテンツを充実させないと、成功はしません。

コンテンツ数が不足している、コンテンツ制作力が乏しいというのでは、読者はサイトを見る気がなくなってしまいます。

優秀なWebデザイナーやWebライターを集めて、しっかりしたコンテンツを制作することが、オウンドメディア運営に失敗しないためのポイントです。

まとめ

いかがでしたか。

今回は、オウンドメディアの成功事例を紹介しました。

オウンドメディアの成功には様々なポイントがありますので、ぜひ、成功事例を参考にしながら自社のオウンドメディアを成功に導いてください。

この記事を書いた人

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