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Microsoft広告を利用する際に表示される「広告主の本人確認」に関するメッセージにお困りではありませんか?
本記事では、Microsoft広告の本人確認(Advertiser Identity Verification:AIV)の概要から対応手順まで、WEB広告担当者が知っておくべき情報を詳しく解説します。
2025年最新の情報に基づき、スムーズに本人確認を完了するためのガイドラインをご紹介します。
Microsoft広告の本人確認(AIV)とは?
Microsoft広告の本人確認(AIV)は、広告の信頼性と透明性を高めるために導入された認証プロセスです。Google広告の身元確認と同様に、広告主が実在する企業や個人であることを確認するための手続きです。
この本人確認プロセスは、不正広告の配信を防止し、ユーザーに安全な広告体験を提供することを目的としています。特に欧州連合(EU)のデジタルサービス法(DSA)の要件に対応するために強化されました。
Microsoft広告の本人確認では、企業情報や個人情報の他に、Google広告では要求されないドメイン所有の証明も必要となる点が特徴です。これにより、広告主の実在性だけでなく、宣伝するウェブサイトとの関連性も確認されます。
対応しなかった場合に起こるリスク
本人確認に対応しなかった場合、以下のようなリスクが発生する可能性があります。
- 広告配信の停止:特にDSA対象地域(EU諸国など)では、期限内に対応しないと広告表示が停止されることがあります。
- アカウント機能の制限:一部の広告機能が利用できなくなる可能性があります。
- 将来的な全面停止:将来的にはすべての地域で本人確認が必須となる可能性が高く、未対応のまま放置すると突然広告が配信停止になるリスクがあります。
- 競合他社との差別化の遅れ:早期に対応することで、信頼性の高い広告主としてのポジションを確立できる機会を逃すことになります。
適切なタイミングで本人確認に対応し、広告配信の中断リスクを回避することをお勧めします。
Microsoft広告の本人確認に必要な6つの書類
Microsoft広告の本人確認に必要な書類は、法人アカウントと個人アカウントで異なります。ここでは、それぞれのケースで準備すべき書類について解説します。
法人アカウントに必要な書類
- 確認に使用される企業名と所在地が記載された書類(例:履歴事項全部証明書、納税証明書等)
- ビジネスがドメインに対する登録権限を所有していることを証明するドキュメント(例:ドメイン購入が分かるメール等のキャプチャやドメインの更新の受信等)
書類提出時の注意点とよくあるエラー
書類提出時によくある問題と対策は以下の通りです。
- 画像が不鮮明:書類は明るい場所で、四隅が見えるようにはっきりと撮影しましょう。
- 有効期限切れの書類:身分証明書や登記簿謄本は有効期限内のものを提出してください。
- 情報の不一致:アカウント情報と提出書類の情報(社名、住所など)が一致していることを確認しましょう。
- 不完全な書類:必要な情報がすべて含まれているか確認し、一部が切れていないようにしてください。
- ファイル形式の問題:許可されているファイル形式(PDF、JPG、PNG)で提出してください。
これらの問題を避けるために、提出前に書類をしっかりと確認することをお勧めします。
Microsoft広告の本人確認手続きの5ステップ
Microsoft広告の本人確認は、以下の5つのステップで行います。それぞれの手順を詳しく解説します。
ステップ1:管理画面での本人確認リンクの見つけ方
本人確認を開始するには、Microsoft広告の管理画面にアクセスし、以下の手順で進みます。
- Microsoft広告アカウントにログインします。
- 画面上部に表示される「広告主の本人確認が必要です」というメッセージをクリックします。
- メッセージが表示されていない場合は、右上のアカウントアイコンをクリックし、「アカウント」を選択します。
- 「アカウント情報」タブから「広告主の本人確認」セクションを探します。
管理画面のレイアウトは更新される可能性がありますが、基本的には目立つ場所に本人確認へのリンクが表示されます。
ステップ2:必要情報の入力と事業情報の登録
本人確認ページにアクセスしたら、以下の情報を入力します。
- 会社名または個人名(広告主名)
- 企業の種類(法人、個人事業主、個人など)
- 事業所の所在地(国、州/県、市区町村、番地など)
- 連絡先情報(電話番号、メールアドレス)
- ウェブサイトURL
これらの情報は、提出する証明書類と一致している必要があります。特に社名や住所は正確に入力しましょう。
ステップ3:書類のアップロード方法と形式
必要情報を入力した後、証明書類をアップロードします。
- 「書類をアップロード」ボタンをクリックします。
- 必要な書類の種類を選択します(身分証明書、事業証明書、ドメイン所有証明など)。
- お使いのデバイスから該当する書類ファイルを選択します。
- ファイルが正しくアップロードされたことを確認します。
アップロードする書類は以下の条件を満たす必要があります。
- ファイル形式:PDF、JPG、PNG
- ファイルサイズ:10MB以下
- 画質:文字や写真が明確に判読できる
- 撮影角度:四隅が見切れていない正面からの撮影
ステップ4:審査状況の確認方法
書類をアップロードした後、審査状況は以下の方法で確認できます。
- Microsoft広告アカウントにログインします。
- アカウントアイコン > アカウント > アカウント情報を選択します。
- 「広告主の本人確認」セクションで現在の審査状況を確認できます。
審査状況は以下のいずれかの状態で表示されます。
- 審査中:書類が提出され、現在審査が進行中
- 追加情報が必要:追加の書類や情報の提出が必要
- 承認済み:本人確認が完了
- 却下:提出された情報が要件を満たしていない
審査には通常2〜5営業日程度かかります。
ステップ5:承認後の設定と確認事項
本人確認が承認されたら、以下の確認と設定を行いましょう。
- アカウントステータスが「承認済み」になっていることを確認します。
- 広告グループや広告の配信状況を確認します。
- 承認された情報を元に、必要に応じて広告内容や表示オプションを調整します。
- 「広告主の透明性」設定で、広告に表示される企業情報を確認・調整します。
承認後は、本人確認情報の変更が必要になった場合(住所変更など)に備え、更新方法も把握しておくと良いでしょう。
本人確認のよくある質問と困ったときの対処法
Microsoft広告の本人確認に関するよくある問題と解決策をご紹介します。
審査が長引いているときの問い合わせ方法
審査が5営業日以上経過しても完了しない場合は、以下の方法で問い合わせることができます。
- Microsoft広告のヘルプページにアクセスします。
- 「お問い合わせ」または「サポートに連絡」をクリックします。
- 「アカウントと請求」>「広告主の本人確認」を選択します。
- 問い合わせフォームに必要事項を入力し、送信します。
問い合わせの際は、アカウントID、提出日、現在の審査状況など、具体的な情報を含めると円滑に対応してもらえます。
書類が承認されない場合のトラブルシューティング
書類が承認されない主な理由と対処法は以下の通りです。
- 情報の不一致:
- 原因:提出書類とアカウント情報の不一致
- 対策:アカウント情報を書類と一致するように更新するか、正確な情報が記載された新しい書類を提出する
- 書類の不備:
- 原因:不鮮明、一部切れている、有効期限切れなど
- 対策:高品質でクリアな画像で、すべての情報が見えるように再撮影する
- ドメイン所有証明の問題:
- 原因:十分な証拠が提出されていない
- 対策:DNSレコードへのTXTレコード追加など、より確実な証明方法を試す
- 書類の種類の誤り:
- 原因:要求されている書類と異なる書類を提出
- 対策:要求に合った正しい種類の書類を提出する
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Microsoft広告の本人確認(AIV)は、広告の透明性と信頼性を高めるために重要なプロセスです。現時点では日本国内でも新規アカウント作成後は必須の対応となっております。
本記事で解説した通り、必要書類を事前に準備し、5つのステップに従って進めることで、スムーズに本人確認を完了することができます。特にGoogle広告にはない「ドメイン所有の証明」が必要な点に注意しましょう。
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