
2025年1月にMetaがThreads広告のリリースについて情報を公開しました。
これまでMeta広告では、
Facebook、Instagram、Messenger、Meta Audience Networkへの配信が可能でしたが、
新たにThreadsが加わることで、広告運用者にとって選択肢がさらに広がることになります。
本記事では、
Threadsというプラットフォームの特徴や広告配信について詳しく解説していきます。
新しい広告配信先として注目されるThreadsについて、
運用担当者が知っておくべき情報をまとめてお伝えします。
1. Threads(スレッズ)とは?
1-1. Threads(スレッズ)とは?

Threads(スレッズ)は、
Meta社が2023年7月6日にリリースしたテキスト共有アプリです。
Instagramとの連携を前提として設計されています。
また、
テキストベースの投稿が中心となっているため、X(旧Twitter)に類似しています。
Threadsの主な特徴:
特徴項目 | 詳細内容 |
ログイン | Instagramアカウントが必要 |
投稿形式 | テキスト(最大500文字)、画像、動画(最長5分) |
フォロー機能 | Instagramのフォロー関係を引き継ぎ可能 |
投稿の公開範囲 | 16歳未満(一部の国によっては18歳未満) のユーザーはデフォルトが非公開アカウント |
Threadsは、
自分の考えを気軽にシェアし、オープンに会話を楽しむことができるソーシャルアプリ
として順調に利用者数を伸ばしており、
2024年12月には月間アクティブ利用者数が3億人を超えました。
利用者の4人に3人が少なくとも1つのビジネスをフォローしています。
※参考:Meta Threadsで広告を表示するテストを開始、米国と日本の一部ビジネスと利用者が対象 2025年1月27日
日本国内でも企業の活用が進んでおり、
旅行情報メディア「ことりっぷ」
小学館が運営する生活情報サイト「kufura」
などが既にThreadsでの情報発信を開始しています。
これらの企業事例を見ると、
Threadsは特に以下のような特性を持つブランドや企業に適していることが考えられます。
- ライフスタイル関連のコンテンツ:
日常的な情報発信に適した投稿形式 - コミュニティ重視のブランド:
ユーザーとの双方向コミュニケーションを重視 - ビジュアルコンテンツとの親和性:
Instagram連携によるクロスプラットフォーム戦略
従来のThreadsは、
広告が表示されないクリーンな環境として多くのユーザーに利用されており、
これがX(旧Twitter)との差別化要因の一つとなっていました。
つまり、
「広告に邪魔されずにコンテンツを楽しみたい」
というユーザーニーズに応えている状況でした。
1-2. 広告配信の開始予定はいつ頃?
Metaは、
2025年1月24日(米国時間)にThreads広告の表示テストを開始したと発表しました。
初期段階では、
米国と日本における一部の広告主とユーザーを対象に実施されていましたが、
4月23日(米国時間)にThreadsでの広告配信を拡大し、
利用条件を満たす全世界の広告主が広告を利用できるようになることが明らかとなりました。
初期テストでは、
一部利用者のホーム画面のフィード上で、投稿と投稿の間に画像広告として表示されています。

この広告導入により、
現在Meta広告で利用可能な配信先である以下のプラットフォームに、
新たにThreadsが加わることになります。
- Messenger
- Meta Audience Network
- Threads(新規追加)
ただし、
広告配信に伴う懸念事項も存在します。
ThreadsとXの主要な差別化要因の一つが「広告がない環境」であったため、
広告の導入によってユーザー離れが発生する可能性が考えられます。
2. まとめ
Threadsユーザーにも広告配信が可能になったことで、
広告のリーチ拡大はもちろん、
新たなユーザー層へのアプローチの可能性も広がります。
特に、
テキストベースでのコミュニケーションが中心となるThreadsでは、
従来のInstagramやFacebookとは異なるユーザー行動やコンテンツ文脈に対応した
クリエイティブ設計が求められます。
今後はThreadsの特性を踏まえた表現手法やメッセージ設計を取り入れた、
プラットフォーム最適化型の広告展開がますます重要になっていくでしょう。