
GoogleのLooker Studio(ルッカースタジオ)は、散らばったデータを一つにまとめ、誰にでも分かりやすく可視化できる強力なBIツールです。
「毎月のレポート作成に時間がかかりすぎている」「GA4の管理画面が複雑で、必要なデータが見つからない」
といった課題を抱えていませんか?
本記事では、
Looker Studioの基礎知識から、GA4やGoogle広告との具体的な連携手順、さらにはデータの統合(ブレンディング)
といった実務で差がつく活用術までを徹底解説します。
1. Looker Studioとは?BIツールの基本
1-1. 旧データポータルからの進化
1-2. 800種以上のデータ接続が可能
2. 【料金】無料版とPro版の違い
2-1. 無料版
2-2. Looker Studio Pro
3. 実務導入のメリットと強力な機能
3-1. レポート作成の自動化
3-2. 独自指標を作る「計算フィールド」
3-3. 操作可能なダッシュボード共有
4. 基本的な使い方4ステップ
STEP① データソースの接続
STEP② グラフの追加・作成
STEP③ 期間設定とフィルタ配置
STEP④ 共有と自動配信の設定
5. 応用テクニックと注意点
5-1. データの統合(ブレンディング)
5-2. GA4連携時の「API制限」対策
5-3. 見やすいデザインとレイアウト
6. 【まとめ】データ分析を効率化するために
1. Looker Studioとは?BIツールの基本
Looker Studioは、Googleが提供する無料のセルフサービス型BIツールです。

1-1. 旧データポータルからの進化
Looker Studio(旧Googleデータポータル)の主な役割は、
「データの接続」「データの可視化」「データの共有」の3点です。
専門的なプログラミング知識がなくても、マウス操作だけでプロフェッショナルなダッシュボードを作成できるのが
特徴です。
1-2. 800種以上のデータ接続が可能
Looker Studioは、Googleに関連するサービスはもちろん、
コネクタを利用することで外部サービスとも簡単に接続できます。
- Google関連
GA4、Google広告、サーチコンソール、スプレッドシート、YouTube、BigQueryなど - 外部サービス
Facebook広告、Instagram、Twitter(X)広告、Yahoo!広告(サードパーティコネクタ経由)
2. 【料金】無料版とPro版の違い
導入を検討する際、最も多く寄せられる疑問が「料金」についてです。
Looker Studioには、「無料版」と、企業向けの「Looker Studio Pro」の2種類が存在します。
2-1. 無料版
多くの方がまず手に取る無料版でも、実務に十分な機能が備わっています。
■ 無料版の特徴
- 利用料金0円(完全無料)
- レポート作成数無制限
- 800種以上のコネクタが利用可能
- Googleドライブと同様の感覚でメールアドレス単位での共有が可能
ただし、無料版ではレポートの「所有権」が個人のアカウントに紐付くため、担当者が退職した際に管理が複雑になるといった組織運営上のリスクを孕んでいる点には注意が必要です。
2-2. Looker Studio Pro
2026年現在、中規模以上の企業や、よりセキュアな環境でデータを管理したい組織には「Looker Studio Pro」の導入がおすすめです。
■ Looker Studio Proの料金
- 基本料金
1ユーザーあたり月額 9ドル(2026年1月現在の目安) - 課金体系
Google Cloudのプロジェクト単位での契約となり、Pro機能を有効化したユーザーごとに課金
■ Pro版で解放される主な機能
- 組織による所有権
レポート資産を個人ではなく「組織」が管理できるため、退職時のトラブルを防止 - チームワークスペース
部署やプロジェクトごとに専用の共有フォルダを作成し、権限の一括管理が可能 - Gemini in Looker Studio
生成AI(Gemini)を活用し、自然言語での質問からグラフを作成したり、数式を生成したりすることが可能 - モバイルアプリ対応
外出先からでも最適化されたダッシュボードの閲覧・操作が可能
3. 実務導入のメリットと強力な機能
単なるグラフ作成ツールではなく、ビジネスの意思決定を速めるためのメリットが凝縮されています。
3-1. レポート作成の自動化
一度レポートを作成すれば、データソースと連携して数値が自動的に更新されます。
毎月スプレッドシートに数値を転記し、グラフを作り直すといった単純作業から解放されます。
3-2. 独自指標を作る「計算フィールド」
計算フィールドとは、
接続したデータソース(GA4やGoogle広告など)に元々含まれていない指標(数値)やディメンション(項目)を、
独自の数式や論理式を用いて新しく作成できる機能です。
Excelの関数を使って新しい列を追加する操作を、Looker Studio上で直接行うイメージです。
| 作りたい指標 | 計算式の記述例 | 活用メリット |
| CVR | SUM(コンバージョン) / SUM(セッション) | サイトの成約効率を把握する |
| CPA | SUM(費用) / SUM(コンバージョン) | 1件あたりの獲得コストを可視化する |
| ROAS | SUM(収益) / SUM(費用) | 広告の投資対効果を測定する |
一度設定すれば期間を変更しても常に正しい比率で再計算されるため、レポートの精度が飛躍的に高まります。
3-3. 操作可能なダッシュボード共有
静的なPDFレポートと違い、閲覧者がレポート上で「期間の変更」「特定のデバイスでの絞り込み」などを行うことができます。
4. 基本的な使い方4ステップ
それでは、実際にレポートを作成する手順を見ていきましょう。
STEP① データソースの接続
① Looker Studioにログイン
②「作成」→「レポート」をクリック
③ 最初に、連携したいツール(GA4やスプレッドシートなど)を選択
④ 承認ボタンを押して接続を完了
STEP② グラフの追加・作成
キャンバスが表示されたら、「グラフを追加」から用途に合わせた形式を選択
- スコアカード
合計数値(PV数や売上合計など)を表示 - 時系列グラフ
数値の推移(日次セッション数など)を表示 - 表 / ピボットテーブル
詳細な内訳を表示
STEP③ 期間設定とフィルタ配置
① 上部のメニューから「コントロールを追加」をクリック
②「期間設定」や「プルダウンリスト(フィルタ)」を配置
これを設置することで、レポートを見る人が自由に条件を切り替えられるようになります。
STEP④ 共有と自動配信の設定
右上の「共有」ボタンから、閲覧権限を付与できます。
また、「メール配信をスケジュール」機能を活用することで、毎週月曜日の朝に最新のレポートをPDFで自動送信することも可能です。
5. 応用テクニックと注意点
Looker Studioを使いこなす上で避けては通れない、実務的なポイントです。
5-1. データの統合(ブレンディング)
「データブレンディング」機能を使えば、例えば「Google広告」と「Yahoo!広告」のデータを一つの折れ線グラフに統合し、広告全体の合計コストを可視化することができます。
共通のキー(日付など)を軸に、最大5つまでのデータソースを統合可能です。
5-2. GA4連携時の「API制限」対策
GA4をデータソースにする場合、
レポートの閲覧人数やグラフの数が多いと「割り当て制限(Quota)」エラーが発生することがあります。
- 回避策①
必要最小限のグラフのみを配置 - 回避策②
BigQueryにGA4データをエクスポート、BigQueryを介してLooker Studioに接続(中~大規模サイトに推奨)
5-3. 見やすいデザインとレイアウト
右側のパネルの「テーマとレイアウト」から、企業のコーポレートカラーに合わせた配色を一括設定できます。
また、整列ツールを使ってコンポーネントの間隔を揃えるだけで、信頼感のあるレポートに仕上がります。
6. 【まとめ】データ分析を効率化するために
Looker Studioを活用すれば、今までデータ集計に費やした時間を「分析と改善案の策定」に充てることができます。
- テンプレートを活用し、まずは最小限の構成で始める
- GA4やGoogle広告など、主要データの自動更新を体験
- 慣れてきたら計算フィールドやデータブレンディングで深掘り
このステップで、まずは一つ、自動更新されるレポートを作ってみましょう。
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