インターネットアーカイブって、何か気になっていませんか?
また、使い方やどのようなシーンで使用したらいいのか、気になりますよね。
当記事ではインターネットアーカイブの概要や、ツールの使い方などについて詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧になってください。
インターネットアーカイブの概要
インターネットアーカイブとはWeb上で、さまざまなページの収集をおこなっている非営利団体のことです。
世界中の方がWeb上で保存された資料や、データなどを無料で見れるよう、Brewster Kahle氏によって設立されました。
インターネットアーカイブは、後述するWayback Machineや、Archive-Itなどさまざまなツールを提供してます。中でもWayback Machineは、インターネットアーカイブの中でも有名なツールです。
インターネットアーカイブのツールを利用することで、削除されてしまったWebサイトや動画を見ることができます。
インターネットアーカイブのツールの使い方・使うタイミング
当記事では、インターネットアーカイブのツールの使い方と、使うタイミングについて知るために、下記の3つを解説します。
・過去のWebサイトを閲覧したい時
・削除してしまったページを保存しておきたい時
各々について一つひとつを確認し、自分がインターネットアーカイブのツールを使用する際に、活かしましょう。
Webサイトの順位が変化した時
Webサイトの順位が変わった時に、インターネットアーカイブのツールを使用すると効果的です。
SEOを意識している方であれば、自分のWebサイトや競合サイトのWebサイトが、どのように変化したのか気になります。
Webサイトの順位が変わった後で上位の記事を見ても、どのような箇所が変わったのか分かりにくい場合があるため、なかなか変化を発見することができません。
しかし、インターネットアーカイブのツールを使用することで、変化前のWebサイトの情報を知ることができるので、比較すれば変わった点を発見できます。
過去のWebサイトを閲覧したい時
インターネットアーカイブのツールはSEOのためではなく、単に過去のWebサイトを閲覧したい時にも役立つのです。
気に入っていた会社やサービスのホームページが、何かしらの理由で消えてしまった場合、二度と見れないので落胆してしまいますよね。
しかし、インターネットアーカイブのツールを使用すれば、削除されてしまったホームページを見れるので、落胆することはありません。
削除してしまったページを保存しておきたい時
削除してしまったページを保存しておきたい時に、インターネットアーカイブのツールを使用するといいでしょう。
例えば、Webサイトの運営者であれば、一度は不要と考えて削除してしまったページでも、後で必要となる場合があるはずです。
そこで、インターネットアーカイブのツールを使用して、削除してしまったページを探せば保存できます。
ページを削除してしまったことにより、Webサイトに訪れるユーザーが減少してしまっても、インターネットアーカイブのツールを使用すれば、また復活できるのです。
インターネットアーカイブのおすすめツール5選
インターネットアーカイブのツールには、さまざまなものがあります。
最も有名なツールはWayback Machineですが、ユーザーが使いやすいようにしたものもあるため、状況に応じて選ぶといいでしょう。
当記事では中でもおすすめなツールについて、5つご紹介します。
・有料だが簡単にWebサイトを保存可能なArchive-It
・国立国会図書館が運営しているWARP
・米国議会図書館が運営しているLibrary of Congress
・日本語で分かりやすいウェブ魚拓
各ツールのメリットやデメリットなどを確認し、自分には何が最もいいのか考えましょう。
保存数が多いWayback Machine
画像引用:Internet Archive: Wayback Machine
インターネットアーカイブが提供しているツールで、インターネットアーカイブの中でも最も有名です。
世界中のサイトを収集しているため、膨大な情報量を確保しています。
保存されたWebページは、2022年の時点では7400億を超えており、月に約140億ものページの割合で増加しているのです。
圧倒的な情報量を保持しているので、他のツールでは探せない情報でも、Wayback Machineなら見れる可能性が高いでしょう。
また、無料で利用できるため、インターネットアーカイブのツールの中でも最もおすすめです。
有料だが簡単にWebサイトを保存可能なArchive-It
画像引用:Archive-It
Archive-Itも、インターネットアーカイブが提供しているツールで、専門的な知識がなくても簡単にWebサイトを保存できます。
保存したWebサイトはインターネットアーカイブに保管され、全文検索で探せるようになるので便利です。
ただし、有料なので利用する際には、よく考えてから利用するようにしましょう。
国立国会図書館が運営しているWARP
WRAPは国立国会図書館が運営している、インターネットアーカイブのツールです。
日本国内のWebサイトのみの情報を確保しており、自治体、法人、機構、国立大学を対象にしています。
以上より、WRAPは私的なWebサイトの情報を得たい方ではなく、公的なWebサイトの情報を得たい方におすすめなツールです。
Webサイトを探す場合にはURL、タイトル、公開社名、書籍IDを検索すれば探せます。
米国議会図書館が運営しているLibrary of Congress
画像引用:Library of Congress
Library of Congressは米国議会図書館が、運営しているインターネットアーカイブのツールです。
一部日本向けのWebサイトの情報も確保しています。
情報収集の頻度は、1つのWebサイトに対して週1、月1、年に1、2回程度と様々です。
このサイトでは、インターネットアーカイブのほかに、図書館資料の電子版も検索できるため、図書館資料を利用する方には便利なサイトです。
日本語で分かりやすいウェブ魚拓
画像引用:ウェブ魚拓
ウェブ魚拓は株式会社アフィリティーが運営している、インターネットアーカイブのツールです。
Webサイトが日本語で記載されているため、分かりやすいのが特徴です。
ただし、Wayback Machineのようにクローラーを使用して、Webサイトの情報を収集する訳ではなく、目的のURLを入力して保存します。
ウェブ魚拓では画像データが保存されるので、知りたいWebサイトの情報をほとんど再現可能です。
ただし、中にはウェブ魚拓を拒否しているWebサイトもあるため、知りたい自分のWebサイトの情報を得られない場合もあります。
インターネットアーカイブは違法という訳ではない
「インターネットアーカイブは違法なのか?」と、疑っている方もいますが違法と言う訳ではありません。
ただし、全く違法ではない訳でもないので、注意は必要です。
インターネットアーカイブは、無料で140万冊のデジタル書籍を閲覧できる、電子図書館を公開していましたが、2020年6月に複数の大手出版社から著作権侵害として、訴えられていました。
ただ、電子フロンティア財団によって、電子図書館を維持するようなこともあり、結局のところは曖昧という結論になります。
Wayback Machineの本来の利用規約によると、研究目的に使用するとのことですが、最終的には自己判断という形になっています。
インターネットアーカイブのツールで動画が見れない理由と対策方法
インターネットアーカイブのツールを使用しても、場合によっては動画が見れない場合があり、利用を断念してしまう方がいるはずです。
当記事ではインターネットアーカイブのツールで、動画が見れない理由と対策方法について、下記の4つをご紹介します。
・履歴が削除されてしまっている
・推奨ブラウザで見ていない
・不安定なインターネット回線を使用している
各々について1つずつ確認し、自分が利用する際にどのような点を特に気を付けたらいいのか、おさえておきましょう。
運営歴が短い
運営歴が短いWebサイトであれば、インターネットアーカイブのツールに、情報収集されていない可能性があります。
Wayback Machineのような、インターネットアーカイブのツールであれば、クローラーがWebサイトを訪れて情報を収集するため、ない場合があることを念頭に置いておきましょう。
履歴が削除されてしまっている
Wayback Machineを例に挙げますが、Webサイトの情報をWayback Machineに、載せたくない場合には削除を依頼することができます。
Wayback Machineは、膨大な量のWebサイトの情報を確保していますが、削除依頼が出されてしまっているのであれば、履歴が残っていないので見れません。
そのため、類似サービスを利用するか、見ることを諦めるしかないでしょう。
まとめ
インターネットアーカイブにはさまざまなツールがあり、削除されてしまったWebサイト・Webページを見れるのは魅力的です。
しかし、違法かどうかついては曖昧なところもあるので、使用する際には十分に注意を払って使用するようにしましょう。
また、必ずしも自分が見たいWebサイトがあるとは限らないので、あまりインターネットアーカイブのツールに頼らないようにするのが良いと言えるでしょう。