趣味で編集をしている方やこれから編集をしてみたいという方はフレームレートという言葉の意味を知っていますか?
知らなくても編集はできますが、知っているとより表現の幅が広がったり、正しく設定していないとトラブルに繋がるので、知っておくと便利です。
そんなフレームレートについて基本的なことを解説していきます。
1.動画ってパラパラ漫画!?
フレームレートとは、1秒間に何枚の画像で映像が成り立っているかを意味しています。
単位はfps(frames per second)です。
そもそも動画は連続した静止画を再生したものです。
みなさんも一度はパラパラ漫画を描いたことがあるのではないのでしょうか?動画やアニメーションなどの根本的な概念はパラパラ漫画と同じです。
たとえば歩く棒人間のパラパラ漫画を描いたとします。
前から後ろに手を振る動作を描くとき、より滑らかな動きにしたいとすると前から後ろへの間の手を何枚も描いていくと思います。
そうすれば滑らかな棒人間のパラパラ漫画になりますね。
フレームレートの考え方も同じです。
24fpsと60fpsだと1秒間に存在する画像の枚数が倍以上も異なるので、60fpsだとより滑らかな表現の動画になります。
では、撮影や編集する際、大きい数字に設定していればいいのかというと一概にはそうとはいえません。
実際使われているフレームレートの具体的な数値とともに次項で解説していきます。
2.フレームレートの詳細
主に使用されている数値は以下の通りです。
()内の小数点を含む細かい数字の説明は、映画や放送の歴史が関わってくるのでここでは割愛します。
PALやNTSCも放送の用語ですので、興味を持った方は調べてみてください!
では、適切なフレームレートの数値はいくつなのかというところですが、日本で映像の編集をされる方は30fps(29.97fps)がメインだと思います。
映画ではないけれども、映画のような雰囲気を表現したい場合などは24fpsにすると雰囲気が出ます。
また、滑らかにしたいからと数字を大きくしていくとデータの容量が大きくなりすぎてしまうことやPCの環境によっては再生できない場合があるので、一概に数字を大きくすればいいというわけではありません。
3.映画を放送する時は?
フレームレートにまつわる技術的な知識を1つ紹介します。
日本のテレビ放送のフレームレートは29.97fpsです。一方で映画は23.976fpsです。
映画館で上映されている映画とテレビで放送されている映画は、元が同じものでもフレームレートという観点から異なります。
この違いを目で見てわかる方はいますでしょうか?
というのも23.976fpsの映画をテレビ放送用の29.97fpsに変換して放送しています。
この手法を2-3プルダウンといいます。映画には足りない6枚の画像を補って29.97fpsで再生できるようにしています。
4.まとめ
いかがでしたか?
動画のフレームレートについて紹介しました。
撮影をする方や編集をする方は表現の幅が広がりますので理解するといいかもしれませんね。
コマ落ちのアニメーションなどかわいい表現もカンタンに作れるようになります。演出や表現のみならず、映像について知識をつけていくとまた面白いかもしれません。
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