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【新登場】facebook広告のショッピングキャンペーン(ASC)ってなに?

更新日:2023年09月07日

【新登場】facebook広告のショッピングキャンペーン(ASC)ってなに?

※この記事は2023年9月7日に更新されたものです。内容が古い可能性があります。

Facebook広告に新しくショッピングキャンペーンが出たのを知っていますか?正式名称は「ADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)」です。

自動化機能とパフォーマンスを進化させたWebコンバージョン向けの配信ソリューションです。

本記事では、この最新の「ADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)」について解説していきます!

1.ADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)ってなにもの?

ADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)は、2022年10月1日より順次提供を開始している、Webコンバージョン向けの配信ソリューションです。

基本的に自動化している部分がほとんどですが、今までのキャンペーンに比べシンプルでかつ好パフォーマンスが期待できるものになっています。下記で特徴を紹介していきます。

1-1.進化した機械学習モデル

ADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)では、既存のターゲットの情報に加え、ターゲットセグメントの中にある情報も配信のアルゴリズムに組み込まれるようになります。

またクリエイティブの面でも、ターゲットごとに最も効果の高い広告を表示するよう、自動的に調節されます。設定の自動化を極力進めることで、合理的な判断をすることができ、目的を達成するためのパフォーマンスを引き出すことができます。

1-2.新規ターゲット・既存ターゲットの配信調節が可能

国、または複数国の組み合わせによるシンプルなターゲティングをすることで、ターゲティングの流動性までを追うことが可能になりました。
また、新規のターゲットと既存のターゲットの配信比率の調整、別々でデータの抽出が可能になっています。双方の効果を見ながら比率の調節をすることが重要になります。

1-3.1つの広告セットに150件までクリエイティブの対応が可能

いままでは1つの広告セットに対しクリエイティブを4~6本入稿し配信、を推奨していました。
しかし、ADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)では150件までクリエイティブを入稿することができ、相性の良いクリエイティブとターゲティングを機械学習によって自動で判断し組み合わせ配信を行います。

また、過去配信したキャンペーンからパフォーマンスの高かった広告を取り込む機能もあるため、広告セットにわざわざ過去のクリエイティブを入稿する必要がありません。

2.従来のキャンペーンとの違いは?

従来のキャンペーンとの違いはどのようなものがあるのでしょうか。

下記のような図にして比べてみました。
特に大きな違いとしては、機械学習モデルにターゲットセグメント情報が組み込まれたこと、キャンペーンや広告セットの個数に指定があること、基本的に機械学習を軸とした自動設定であることです。

3.ADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)のメリット

様々な魅力を前項でも紹介しましたが、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。

3-1.キャンペーン作成時の工数が少ない

機械学習をもとにしてターゲティングや配信面、クリエイティブが自動で選定されるため、利用者の負担が少なくなることがメリットであると言えます。
細かい設定を省略し機械学習に任せることで、他の重要な業務に時間を割くことができます。

3-2.自動で適切なターゲットに配信をしてくれる

ターゲットセグメントを加味した機械学習モデルになるため、最適なターゲティングを活用して、最適なクリエイティブで配信ができるようになります。

今まではターゲティングごとに広告セットを分けていたため、ターゲティングによってはデータの保有量がどうしても少なくなってしまうケースもありました。
ですが、1つのキャンペーンで新規のユーザーデータも既存のユーザーデータも保有することができるので、より機械学習に良い影響を与えます。

3-3.新規ユーザー/既存ユーザーの配信比率を調節できる

新規/既存のターゲットによって配信比率を分けることができる、またデータをレポートで抽出することができるのは、今までになかった機能のため、メリットと言えるでしょう。

4.ADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)のデメリット

メリットがある半面、デメリットも存在するため、下記のことも踏まえて導入を検討するようにしましょう。

4-1.クリエイティブやターゲットを指定できない

ADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)では、クリエイティブやターゲットを細かく指定できません。
「○○に興味関心のあるユーザー」、「自社サイトに訪問したユーザー」など細かくターゲティングができないため、注意が必要です。

4-2.分析がしづらい

ADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)はほとんどが自動で配信されてしまうため、クリエイティブやターゲットの良し悪しをデータとして出すことが難しく、分析をすることができる点が少ないと言えます。
そのためPDCAを回すための仮説立てがしづらい可能性があり、この点については理解をしておく必要があります。

5.ADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)の設定方法

新しくできたADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)ですが、設定方法は簡単にできます。ただ、現段階で実装可能なのは一部アカウントのため、注意が必要です。

①管理画面左上の+キャンペーンを作成を選択します
②キャンペーンの目的の、「売上」を選択します。
③キャンペーン設定を選択で、「Advantage+ shopping campaign 」を選択します。
④必要な事項を入力します。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、facebook広告で新しくリリースされたADVANTAGE+ショッピングキャンペーン(ASC)について紹介しました。
Googleでも「P-MAXキャンペーン」があるように、facebook広告でも機械学習による自動化ができるキャンペーンが誕生しました。

利用者の作業量を減らすことができ、更に適切なターゲットに適切なクリエイティブを配信できるので、今後成果を上げるための施策として実装することが増える可能性が高くなるでしょう。
ただし、人為的な細かい操作ができない点があるため導入する際は注意が必要です。

既存のキャンペーンと併用することや、より良いクリエイティブを作成するために効果測定をすることは必要になります。ポイントを十分に理解したうえで、適切な広告配信を行うことが重要です。

 

この記事を書いた人

「挑戦できる環境」であることを理由に入社を決意。ハマると集めてしまう収集癖があります。特技は服をたたむこと!元広告運用を行っていた経験を活かしながらIAラボの編集長を務めています。

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