リスティング広告を活用する際、除外キーワードをどのように設定するべきなのか悩む人は多いです。
除外キーワードを適切に設定することで、訴求したいターゲットに対して効率的に広告を届けられます。
この記事では、除外キーワードのメリットや選ぶ基準などを解説します。
設定方法や注意点についても紹介するので、リスティング広告の配信を最適化させてコンバージョンを増やしたい方はぜひ参考にしてみてください。
1.除外キーワードとは
1-1.除外キーワードの意味
1-2.除外キーワードの種類
1-3.通常のマッチタイプとの相違点
2.除外キーワードを選択するメリット
2-1.無駄な費用の削減につながる
2-2.クリック率の最適化が期待できる
3.除外キーワードを選ぶ基準
3-1.成果が見込めない
3-2.関連性が低い
3-3.緊急性がない
4.除外キーワードの設定方法
4-1.Google
4-2.Yahoo!
5.除外キーワードを設定する際の注意点
5-1.マッチタイプごとの影響を理解する
5-2.無闇に除外キーワードを設定しすぎない
5-3.検索語数が多いと表示されることがある
6.まとめ
1.除外キーワードとは
除外キーワードについて、以下の項目を解説していきます。
・除外キーワードの種類
・通常のマッチタイプとの相違点
基本的な内容から押さえていきましょう。
1−1.除外キーワードの意味
除外キーワードとは、広告主が設定した特定のキーワードでリスティング広告を表示させないようにする機能です。
自社商品やターゲットにマッチしない広告を配信対象から外すことで、無駄な広告費用を削減できます。
興味関心のありそうなユーザーに配信を絞ることもできるので、設定するだけで費用対効果を効率的に向上させることが可能です。
かけている広告費用に対して十分な成果が結びついていない方には、設定をおすすめします。
1−2.除外キーワードの種類
除外キーワードには、以下のような種類が存在します。
・フレーズ一致
・完全一致
部分一致は、検索されたキーワードの語順に関わらず、語句が含まれていた場合に除外されます。
フレーズ一致の場合は、設定したキーワードと同じ順番の場合のみ除外となります。
例えば「カメラ 安い」というキーワードで除外設定をした際、ユーザーが「安い カメラ」と検索すると、部分一致では表示されません。
一方、フレーズ一致には配信が可能です。
用途によって使い分けることが大切なので、それぞれの特徴を捉えておきましょう。
1−3.通常のマッチタイプとの相違点
リスティング広告には、通常のマッチタイプとして以下の項目が存在します。
・絞り込み部分一致
・フレーズ一致
・完全一致
マッチタイプは配信対象を絞り込む機能ですが、マッチタイプのみで除外設定はできません。
また、除外キーワードにも前述した独自のマッチタイプが存在しており、通常のマッチタイプとは仕様が少し異なります。
通常キーワード設定では表記ゆれや類義語まで配信対象にできますが、除外キーワードでは追加の設定が必要になるので注意しましょう。
2.除外キーワードを選択するメリット
除外キーワードを選択するメリットは以下の2つです。
・クリック率の最適化が期待できる
それぞれ内容を解説していきます。
2−1.無駄な費用の削減につながる
リスティング広告を配信する際、クリックされない広告や、コンバージョンに繋がらない広告は排除した方が費用対効果が高いです。
LPなどに遷移させても、資料請求や購入などに至らないとあまり意味がありません。
除外キーワードを設定することで、ターゲットやニーズから離れた語句を排除できるので、積極的に利用することがおすすめです。
2−2.クリック率の最適化が期待できる
リスティング広告で配信対象を広げると、興味のないユーザーにも広告が表示されるので、クリック率が下がってしまいます。
したがって、除外キーワードで適切なユーザーに広告を配信し、クリック率を最適化させることが大切です。
広告のクリック率は広告そのものの評価にも影響を与えるため、最適化を目指すことでより高い流入が見込めます。
3.除外キーワードを選ぶ基準
除外キーワードを選ぶ基準としては、以下のようなポイントが挙げられます。
・関連性が低い
・緊急性がない
どのようなときに除外キーワードを設定するべきなのか把握していきましょう。
3−1.成果が見込めない
配信をしたあと、成果が見込めないキーワードがある場合は除外設定を行いましょう。
コンバージョンがないキーワードを設定してしまうと、無駄な費用のみが継続して消費されてしまいます。
定期的に分析ツールでクリック数やコンバージョン数などの項目をチェックして、広告配信が最適化されているか確認してください。
3−2.関連性が低い
提供している商品やサービスと関連性が低いキーワードも除外設定が必要です。
ニーズにマッチしないキーワードでリスティング広告を配信しても、クリック数やインプレッション数は増えません。
成果が見込めないキーワードと同様にコンバージョンが見込めないため、随時除外設定をして配信対象を絞りましょう。
3−3.緊急性がない
緊急性がないキーワードとは「画像」「とは」などの語句で検索されているキーワードです。
これらは情報収集の際に利用されることが多いキーワードなので、広告からコンバージョンにつながる可能性は低いといえます。
ユーザーからの興味関心度が高いキーワードであればそのまま配信することもあるので、ツールを活用しながら除外設定をすべきか判断しましょう。
4.除外キーワードの設定方法
リスティング広告を配信できる主な媒体はGoogleとYahoo!です。
それぞれの媒体ごとに、除外キーワードを設定する方法について解説していきます。
4−1.Google
Googleでは、以下の方法で除外キーワードが設定できます。
- 広告管理画面で「ツールと設定」をクリック
- 「共有ライブラリ」で「除外キーワードリスト」をクリック
- 「+」をクリック
- 「リスト名」を入力してキーワードを記載
- 「保存」をクリック
- 作成したリストにチェックを入れて「キャンペーンに適用」を選択
- 設定するキャンペーンを選んで「適用」をクリック
4−2.Yahoo!
Yahoo!では、対象外キーワードという名称で機能が提供されています。
設定方法は以下の通りです。
- 広告管理画面で「ツール」をクリック
- 「対象外キーワードリスト管理」を選択
- 「+対象外キーワードリスト追加」をクリック
- 「対象外キーワードリスト名」を入力して対象外キーワードを記載
- 「作成」を選択
- 作成したリストにチェックを入れて「キャンペーンに設定」を選択
- キャンペーン一覧でキャンペーンの「追加」をクリック
- 追加できていることを確認したら「適用」を選択
5.除外キーワードを設定する際の注意点
除外キーワードを設定する際は、以下の点に注意しましょう。
・無闇に除外キーワードを設定しすぎない
・検索語数が多いと表示されることがある
それぞれ解説していきます。
5−1.マッチタイプごとの影響を理解する
前述したように、除外キーワードによる影響は、以下のマッチタイプによって異なります。
・フレーズ一致
・完全一致
部分一致とフレーズ一致では、語順によって適用の有無が変わるため注意が必要です。
また、除外キーワードを設定する際は、類似語句は対象になりません。
追加で設定しないとそのまま配信されてしまうため、細かく設定するように心がけましょう。
5−2.無闇に除外キーワードを設定しすぎない
除外キーワードを設定する際は、無闇に増やしすぎないことが大切です。
除外キーワードを増やしすぎると、広告の配信対象となるユーザーが極端に減ってしまいます。
コンバージョン獲得の機会を逃してしまう可能性が高いため、なるべく必要に応じて設定しましょう。
5−3.検索語数が多いと表示されることがある
除外キーワードを設定しても、検索語数が多いと表示されるケースがあります。
Googleでは17語以上のキーワードの場合、除外設定が適用されないからです。
しかし、基本的に17語以上のキーワードで検索することはほとんどないため、念のため把握しておくだけで良いでしょう。
6.まとめ
いかがでしたか?
除外キーワードは、特定の語句による配信を排除できる機能です。
広告主にとって関連性の低いキーワードや、コンバージョンが見込めないキーワードを設定できます。
費用対効果の改善やクリック率の最適化に効果を発揮するので、積極的に活用していきましょう。
ただし、無闇に利用しすぎると配信対象が限定されすぎてしまうので注意が必要です。