近年、世間で大きな注目を集めているChatGPTですが、実際にどのようなことができるのか具体的に把握できていない方もなかにはいるのではないでしょうか。
今後、さらに注目を集めることが予想されるため、具体的な内容について把握しておきましょう。
この記事では、ChatGPTでできることや話題になっている理由、問題点などを解説していきます。
ChatGPTについて詳しい内容を理解できるようになるので、マーケティングやビジネスで活かしたい方はぜひ参考にしてください。
1.ChatGPTとは?
画像引用:https://openai.com/blog/chatgpt | OpenAI
ChatGPTは、ユーザーが問いかけた質問に対して、自動的に対応するAIツールです。
簡単な質問だけでなく、経済の動向など複雑な問題にも、分野を問わずに対応してくれます。
アカウントを作成すれば誰でも無料で利用できるため、日常的だけでなく、ビジネスでも使う人が増えています。
2.ChatGPTで出来ること
ChatGPTで出来ることとしては、以下8つが挙げられます。
・文章の要約
・新しいアイデアの提案
・情報のリサーチ
・プログラミング
・メールの作成
・多言語への翻訳
・小説の制作などクリエイティブなこと
それぞれ具体的に見ていきましょう。
2−1.文章の校正
ChatGPTでは、執筆した文章を入力して添削をお願いすることで、内容に問題がないか確認できます。
誤字脱字についてリサーチできるため、長文を執筆した際などに利用することがおすすめです。
2−2.文章の要約
ChatGPTを活用すれば、論文などの文章でも、要約して内容を掴むことが可能です。
重要なポイントを的確に抽出して要約を行ってくれるため、もともと難解な文章であっても簡単にまとめてくれます。
2−3.新しいアイデアの提案
新しい考え方を取り入れて自身のライフスタイルを変えたり、ビジネスで活用したりしたい場合、質問を投げかけることで最適な方法を教えてもらうことが可能です。
例えば、スケジュール管理の方法について聞いてみると、To Doリストの作成やカレンダーの活用など、いくつかの方法を教えてくれます。
2−4.情報のリサーチ
検索エンジンで情報収集を行うときと同様に、気になる情報を調べることも可能です。
「〇〇について教えて」「〇〇とはどういう意味?」など、質問を投げかけることでAIが回答を表示してくれます。
ピンポイントで回答を教えてくれるだけでなく、関連した事柄についても記載してくれるので、効率的に情報を集められる点がメリットです。
2−5.プログラミング
ChatGPTで要件について質問すると、ソースを自動で生成して教えてくれます。
バグの指摘なども行ってくれるため、プログラミングを行う際のサポートとして活用できるでしょう。
2−6.メールの作成
相手の気持ちを汲んだ文章やビジネスライティングが必要なメールは、ChatGPTを活用すれば簡単に作成できます。
伝えたい情報をまとめて「です・ます調」など文章の雰囲気を伝えれば、簡単に変換してくれるため「メールに時間がかかる」と悩んでいる方におすすめです。
2−7.多言語への翻訳
ChatGPTを活用すれば、日本語以外にも英語やスペイン語など、文章を多言語に変換することが可能です。
一度に複数の言語へ翻訳できるため手間も少なくなります。
2−8.小説の制作などクリエイティブなこと
登場人物や設定などを伝えれば、小説も制作してくれます。
著名な小説家のような文章はまだ難しいですが、クリエイティブな作業をする際に参考として活用できるでしょう。
3.ChatGPTはなぜ話題になったのか
ChatGPTが話題になっている要因としては、以下のようなものが挙げられます。
・豊富な引き出しから専門的な回答をしてくれる
・多くの有名企業がサービスに導入している
詳しい理由について見ていきましょう。
3−1.対応できる言語が幅広い
ChatGPTは対応できる言語の幅が広いため、あらゆる国で活用されています。
開発したのはアメリカのベンチャー企業ですが、日本語でも問題なく対応してくれるため、誰でも活用可能です。
3−2.豊富な引き出しから専門的な回答をしてくれる
ChatGPTは、日常的な疑問だけでなく、経済や医療など専門的な回答もこなしてくれることが特徴です。
従来のAIでは回答できなかった質問にも対応してくれるため、新しいツールとして注目を集めています。
特に、ITなどの分野はChatGPTに質問することで解決できる可能性が高いため、すでに多くの人に用いられています。
3−3.多くの有名企業がサービスに導入している
ChatGPTに関連したサービスは、すでにLINEやSlackなどで取り入れられています。
LINEでは、ChatGPTが使える「AIチャットくん」がリリースされており、Slackでもサービスを統合することが可能です。
国内外で多用されているサービスがChatGPTに注目して、関連したサービスを導入しているため、注目度も高まっています。
4.ChatGPTの問題点
ChatGPTの問題点として、以下2つが挙げられます。
・複雑な計算など苦手な分野がある
それぞれ解説していきます。
4−1.回答が正しくないこともある
ChatGPTは学習した内容に沿ってどのような質問にも回答してくれますが、まだ収集していない情報については最もそれらしい答えを返してしまうこともあります。
また、インターネット上にある情報において多数派の意見に引っ張られてしまい、正しい答えが返ってこないこともあるので注意が必要です。
高い確率でマッチする言葉を組み合わせるような仕組みになっているので、本当に答えが正しいのかは確認しておいた方が良いでしょう。
4−2.複雑な計算など苦手な分野がある
さまざまな分野の質問に対して答えを導き出してくれるChatGPTですが、複雑な計算など苦手な分野も存在します。
計算について依頼すると間違った回答が返ってくることがあるため注意しましょう。
もちろん一定の計算能力はあるため、実際に触れてみて、できることやできないことを確認して活用していくことがおすすめです。
5.ChatGPTの今後の活用法について
ChatGPTは、前述したように文章の添削やアイデアの提案などさまざまなことを実現可能です。
IT業界やWeb業界では、プログラミング・SEOを目的としてすでに多くの企業に取り入れられています。
今後、さらに精度が上がることでライターやプログラマーという職業に影響が及ぶ可能性も考えられます。
また、オリジナルのアイデアを創出したり、医師・弁護士など症例を参考にするような職業でも有効活用されていく可能性が高いです。
ホワイトカラーと呼ばれる職業はAIで代替される確率が高いため、どのような活用がされていくのか注目しておきましょう。
6.まとめ
いかがでしたか?
ChatGPTは、Opne AIによって2022年11月にリリースされた人工知能チャットボットです。
分野や言語に関わらず、ユーザーによってされた質問に対して的確な回答をしてくれることが大きな特徴です。
文章の添削やプログラミングなどさまざまな場面で活用されています。
ただし、回答が正確でなかったり、複雑な計算が苦手であったりなど、問題点もあるので注意が必要です。
今後、ホワイトカラー全体に影響が及ぶ可能性があるため、実際に触れてみて、ChatGPTができることやできないことへの理解を深めておきましょう。