みなさんFacebook広告を運用する際に、クリエイティブでのPDCAサイクルを回すことばかりこだわってしまってはいませんか?
Facebook広告の運用でクリエイティブはもちろん最重要事項ではありますが、広告文も重要要素の1つです。広告文によってユーザーのクリックを誘発することで広告の成果は格段に向上します。
そこで今回はクリックされる広告文を作成する過程で必要となる考え方について説明していきます。Facebook広告のテキスト特性を理解した上で、効果的な広告文を作成しましょう。
1.まず押さえておきたいFacebook広告の仕様
Facebookで広告を掲載する際に最重要視されることはクリエイティブの質であるということは言うまでもありません。
しかしながら、画像だけでユーザーをコンバージョンまで導くのは至難の技です。そこで、クリエイティブの次に重要となってくるのが、テキスト。つまり広告文です。
そこで今回は、文章表現に着目したFacebook広告の広告文作成の際のコツについて紹介していきたいと思います。
1-1.Facebook広告の表示の仕様
まず、はじめに押さえておきたいのがFacebook広告のテキスト表示の仕様についてです。Facebook広告では、広告が下の画像のように表示されます。
画像参考:Facebook for Business Facebook広告のケーススタディ-リノベ不動産
Facebook広告では広告がユーザーのフィードやストーリーズに表示された時に、ユーザーのページに溶け込んでいない広告は広告の質が低いとみなされてしまう可能性が大きいです。
ただ、2020年9月に20%ルールが撤廃された事により、テキストの多い広告を出稿している企業もかなり増加しています。
20%ルールを詳しく知りたい方は【最新アップデート】Facebook広告の20%ルールがついに撤廃!?をご覧ください!
いずれにせよ、Facebook広告において最も重要視されるのが、クリエイティブバナーであるということは納得できるでしょう。
1-2.Facebook広告の推奨テキスト文字数
Faceboook広告ではテキストの文字数が下記のように推奨されております。
-
- 画像広告
メインテキスト:125文字以内(リンクなし)
見出し:25文字以内(リンク付き)
説明:30文字以内(リンク付き)
-
- 動画広告
メインテキスト:125文字以内(リンクなし)
見出し:25文字以内(リンク付き)
説明:30文字以内(リンク付き)
-
- コレクション広告
メインテキスト:90文字以内(リンクなし)
見出し:25文字以内(リンク付き)
-
- カルーセル広告
メインテキスト:125文字以内(リンク付き)
見出し:25文字以内(リンク付き)
説明:30文字以内(リンク付き)
上記の文字数を推奨値として記しておりますが、推奨値以上の文字数を設定することも可能です。
画像参考:Facebook for Business Facebook広告のケーススタディ-リノベ不動産
しかしながら、上の広告画像を見るとわかるように、テキストの文字数によって広告文が全て表示されないことがあります。Facebook広告では広告が配信されるデバイスによって表示可能なテキストの文字数が異なります。
上記の推奨事項は、スマートフォンなど画面の小さなデバイスでも広告テキストが収まるようFacebook社が公式のヘルプページで挙げている推奨値です。9割以上のユーザーがスマートフォンからFacebookを利用していることを鑑みると、スマートフォンでも表示可能な文字数に収めることは必須事項だと考えられます。
2019年8月からは、これまで最大7行まで表示されていたメインテキストを最大3行とし、それを超えるテキストは…もっと見るをタップすることで表示される仕様へと変更がなされているため、広告文が省略されてしまいます。
右下に近い程、文章が省略されてしまう可能性が高まるため、全てのデバイスで表示させたい大切な訴求点は左上から記載していきましょう。
2.クリックされやすい広告って?
Facebookの基本的な広告表示の仕様を確認したところで、クリックされやすい広告について説明していきます。
2-1.大前提!広告文は見やすく端的に
まずはじめに大前提として伝えたいことは、広告文は見やすく端的にということです。
一般的に、人が一瞬で認識できる文字数は10文字前後、苦痛を感じることなく読める横書き1行あたりの字数は、20字+α程度だと言われています。
そのため、Facebook広告で使用する広告文も短くわかりやすいキャッチコピーにする必要があります。Yahoo!ニュースのタイトルも全て13文字以内に収まっています。瞬間的に読める文章を提示し、画面の中でより多くの選択肢をユーザーに与えています。
ここで大切なことは読む文書ではなく、見る文書を作成する、縦にスクロールするWebコンテンツの場合、視線を左右にあまり大きく移動せずに読める文字数、文節の区切りがいいところで改行することで、視認性を高めることができます。
そして2~3行ごとに一行空けると段落ごとに文意が読み取りやすくなります。
2-2.ユーザーに刺さる訴求を考える
広告文の訴求ポイントにはその商品やサービスがユーザーに対しどんなメリットを与えるのかを想像させる役割があります。限られた文字数の中で自社の商品の強みや特徴をアピールする必要があります。
ユーザーが買ってみよう、登録してみようと思う広告文にすると効果が高まります。会員登録を訴求にするのであれば、10秒で簡単登録!、3ステップで登録!など、登録が完了する目安を提示することで登録しやすくなります。
お店に来店して欲しい場合はお近くのお店を探す、セミナーであればオンライン受講可能!など、実際にユーザーに起こして欲しい行動を記載することで、メインテキストを読んだユーザーの後押しをします。
広告分を作成する際は、まず訴求を明確化し整理する必要があります。訴求を整理したら、訴求ごとに広告分を作成し、A/Bテストを実施して効果検証を行い、より成果の良い広告文を採用しましょう。
Facebook広告のA/Bテストについて詳しく知りたい方は、Facebook広告を運用するなら【A/Bテスト機能】を駆使しろ!をご覧ください。
2-3.ユーザーに刺さる表現を考える
広告文を考える際に、訴求の明確化ができたら、訴求点をわかりやすく文章にまとめます。その際の表現方法はターゲットとしているユーザーに刺さるものにすると効果的です。
ターゲットとしているユーザーと自社の商品やサービスとの関連性を広告分に反映させることが必要です。
そのためにはターゲットとするユーザーの生活や悩みを考える必要があるため、とにかくユーザー視点を意識することが重要です。
1つ実例を挙げると、toC商材を扱う企業において、まだ○○してないの?や実はみんな○○してる!?などユーザー視点、いわゆるユーザーインサイトに全振りしたテキストに変更する事で、クリック率が0.31%改善、クリック単価が129円も改善された事例があります。
もちろん、商材やターゲットによって成果は異なりますが、ユーザーインサイトに沿った奇抜な表現の広告テキストも効果的なので、是非参考にしてください!
2-4. 数字を使って説得力をもたせる
広告文に用いる言葉は、基本的に具体的な言葉が望ましいです。特に数字を入れると説得力を持たせることができ、効果が上がる傾向にあります。数字で自社の強みやユーザーにとってメリットを表現できる場合は積極的に使用していきましょう。
たとえば、会員数○○万人、取り扱い社数○○社、最短2日以内に発送などユーザーが魅力的に感じる自社の強みを具体的な数字を使ってアピールしましょう。
3.まとめ
いかがでしたか?
冒頭でFacebook広告において最重要事項はクリエイティブバナーであるとご説明いたしましたが、とはいえ広告文もユーザーが商品やサービスを判断しクリックするかどうかを左右する重要な要素となります。
その為、ユーザーのニーズと商品のメリットを結び付ける為には、ユーザー目線で訴求ポイントを考えるとが大切になります。訴求ポイントがずれてしまわないように、しっかり自社商品や競合他社の広告を分析して広告文を作成してみて下さい!
当社はリスティング広告だけでなく、SNS広告の運用にも強みがあります。
Facebook広告の成果に不安やお悩みの方、これからFacebook広告を始めたいと考えている方は、ぜひ弊社にお気軽にご相談ください!