案件詳細

課題

当該クライアント様は、すでにGoogle広告で検索広告やディスプレイ広告を運用し、一定の成果を上げていました。しかし、従来の広告手法では、ユーザーが検索するキーワードや特定のウェブサイト訪問履歴に限定されてしまい、それ以上のCV数（獲得数）の拡大が見込めない状況でした。CVR（獲得効率）を維持しつつ、新たなユーザー層を開拓し、CV数（獲得数）をさらに増やすことが喫緊の課題でした。

実施施策

P-MAXの導入とオーディエンスシグナルを活用した多角的なアプローチ

私たちはこの課題を解決するため、Googleのあらゆるチャネル（検索、YouTube、ディスプレイ、Gmailなど）にまたがって最適な広告配信を自動で行うP-MAXの導入を提案しました。特に、AIの学習を加速させ、より精度の高いユーザーにリーチするために、以下のオーディエンスシグナルをそれぞれ別のキャンペーンとして設定しました。

・CVリストキャンペーン： 過去にコンバージョンしたユーザーのリスト
・LP訪問者リストキャンペーン： ランディングページを訪問したユーザーのリスト
・フォーム訪問者リストキャンペーン： フォームページを訪問したユーザーのリスト

これにより、AIに対して「このようなユーザーをターゲットにしてほしい」という明確なヒントを与えることができ、より効率的な配信を実現しました。

検証結果

CV数（獲得件数）1.8倍、CPA（獲得単価）を維持したまま獲得を大幅に拡大

P-MAX導入後の成果は目覚ましく、CPA（獲得単価）をほぼ維持したまま、CV数（獲得件数）を約1.8倍に純増させることができました。

特に、オーディエンスシグナルごとの成果では、興味深い傾向が見られました。

・CVリストキャンペーン
→過去にコンバージョンしたユーザーに類似する層へリーチするため、最も効率的なCPAで獲得することができました。

・LP訪問者リストキャンペーン
→潜在層へのリーチを拡大し、CV数（獲得件数）を大きく伸ばすことに貢献しました。

・フォーム訪問者リストキャンペーン
→購入意欲の高いユーザーをターゲットにできたため、CVRが高く、安定した獲得に繋がりました。

サマリー

今回の成功の鍵は、P-MAXの自動化された配信に、質の高いオーディエンスシグナルという「ヒント」を的確に与えたことにあります。

① 質の高いユーザーへのリーチ拡大：
検索広告では拾いきれない、YouTubeやGmailなどのチャネルで積極的に情報収集を行うユーザーにリーチできたことが、CV数増加の大きな要因となりました。

② AIの学習を加速：
オーディエンスシグナルを細かく分けることで、AIはそれぞれのキャンペーンで何を重視すべきかを素早く学習し、最適なユーザーへ広告を届けることができました。これにより、従来の広告手法で頭打ちになっていた獲得数の壁を突破することができたのです。

③ 効率的な予算配分：
P-MAXがAIによって自動で最適なチャネルに予算を配分してくれるため、手動で調整する手間が省け、かつ効率的な運用が実現しました。

この事例は、P-MAXがただの自動化ツールではなく、適切な設定と組み合わせることで、CVR（獲得効率）を維持したまま事業成長を加速させる強力なソリューションとなり得ることを示しています。

Web広告の運用に関するご質問やご不明な点がありましたら、お気軽にご相談ください。

株式会社インフィニティエージェント
デジタルマーケティング事業部 責任者 久保田 達也

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