誰かのために頑張ることの強さ-会社解散寸前で気づいたもの-

みなさんこんにちは。インフィニティエージェント代表の岡田です!

コロナウイルスが少しずつ収束に向けて進む中、社員とのコミュニケーションの場も徐々に増やしています😊

先日、内定者と食事会を行ったのですが、内定者(大学生)とは思えないような意識の高さ会社への思いを聞いて、初心に戻ることができました。やっぱりポジティブで目がキラキラしているメンバーと話すのは最高に楽しいです!✨

インフィニティエージェントの名物?でもある社内イベントを少しずつ増やしていきたいなと企んでいます😎

さて2021年最後のブログとなる今回は、インフィニティエージェントの創業ストーリーについてお話したいと思います。

面接で「社長をやっていて一番辛かったことはなんですか?」と聞かれることが多いです。

結論、辛いよりも楽しいが上回っているのであまり気にならないというのと、過去の嫌なことは忘れてしまうポジティブ人間なのであまり的を得た回答にはならず、求職者の方も苦笑いするケースが多いのですが。。笑

しかし、心に残るような場面については、時折思い出すことがあります。今回はそのエピソードの1つをお話したいと思います。

多くの起業家は、「世のため、人のため」といった大義を持って事業を起こしていると思います。それはとても素晴らしいことですし、だからこそスタートアップに人が集まり、応援してもらえるという循環が起こるのでしょう。

しかし、私はきっかけは何でも良いと思っています。実際、経営者の本音を聞くと、“強烈な劣等感から奮起した”“起業したくなかったけど、仕方なくせざる負えない状況に追い込まれた”など、本当にさまざまな理由が挙げられるケースが多いです。

実際、私も創業当初は23歳。「社会のため、世のため、人のため」と考えられるほど余裕はなく、とにかく毎日“生きるのに必死”であり、“継続するのに必死”だったと思います。

山っ気のあるメンバーでを語り、お金はないけれど充実した日々を過ごしていたと思います。今思い返すと、最初は”会社ごっこ“でしかなかったなとつくづく思います。

しかし、会社経営は甘くなく、そんな“会社ごっこ“や”夢物語“もすぐに現実を突きつけられます。

昔の上司にこんなことを言われました。
「岡田くんは将来起業したいんだね。そんなに甘くないよ。100万円あっても1ヶ月で溶けるよ。」
「会社の存続できる確率って知ってる?10年で1割も満たないんだぞ。」


親からもこんな言葉がありました。
「お前は何やっても半端なんだから。上場企業でおとなしくしておけ。」

集まったメンバーは5名、軍資金は200万。私は、意外に?「石橋を思いっきり叩いて渡るタイプ」です。しかし、渡る時は一気にトラックやブルドーザーで渡ります。優秀なメンバー、練りに練った事業計画、どんなに低く見積もっても“なんとかなる“と考えていました。

現実は、2ヶ月で軍資金の200万は消え、会社の運営もままならない。いよいよ、自分の給与はもちろん、メンバーの給与すら満額で支払うことができない危機が開始早々訪れました。

私とメンバーは、我々は仕事ができる人間と勘違いを起こしていました。

たしかに成績は優秀であったことは事実ですが。。会社というのは、成果が出る仕組みがあって、それを支えてくれる会社としてのブランドバックオフィス機能上司や部下の存在などさまざまな方々の協力があって、成果が出ているということを身を持って痛感しました。私達の力ではないのです。

ある日、ファミリーレストランでの会議で、「もう続けるのが難しいと思っている。」「みんな若い。もう一回サラリーマンして、30歳になったらまた集まろう」私が社員に告げました。

そうすると、
「給与はいらないです。まだ終わってないので、頑張りましょう。」
「家賃だけ支払わないとマズイので、6万だけもらえませんか?笑」
「私は実家暮らしなので、なんとか生活できます。他の困っている人から給与を渡して、最後でいいので。。」


私は、自分の不甲斐なさや結果が出ないことへ情けなくなった反面、この人達のために“やるしかない”と勇気付けられました。

私は人が頑張れる理由として“人のため”というのは強いな、と考えます。実際、漫画の世界でも仲間が瀕死の状態になった時に、とてつもないパワーを発揮し、逆転するといったシーンが多くみられます。

私はこの人達の人生を、その家族を背負っている。ここで終わる訳にはならない。最後は意地です。その日以来、私はプライドも捨て、全ては会社を存続させるためにどんなことでもしました。

・取引先への支払い日の交渉
・友人に頭をさげてお金を借りる
・会社に炊飯器を持ってきて、全員でおにぎりを作って、昼食代を浮かす

生まれて始めて消費者金融にも行きました。

そこからすぐにV字回復。…という小説のようなこともなく、2~3年は苦しい日々を送っていたと思います。

ただ、私はメンバーに「絶対に、ついてきてよかったと思える日がくる。まだ見ぬ景色を見せてやる。」と夢ばかり語っていました。これで果たすことができなければ、私は詐欺師になります。

暗闇の中、ひたすら前だけを見て。ポジティブにただ夢を語る。

あれから数年。たまに創業メンバーに言われます。“あの時社長が言った「まだ見ぬ景色を見せてやる」、この言葉を信じてよかったです。”

あの頃よりも大きく会社は飛躍することができました。しかし、まだまだ吹けば飛んでしまうようなベンチャー企業です。多くのお客様、社員、社員の家族、経営者仲間など、さまざまな方々の協力なしでは会社は成り立ちません。

私はこのインフィニティエージェントという会社に期待してくれた方々のために、命を燃やし続けたいと思います。

終わりなき成長と、まだ見ぬ景色を皆とみるために。

そして、私達のビジョンにある「社会に価値を人に感動を与える企業」として、必要とされる会社になるべく、日々頑張りたいと思います🔥

最後にこの言葉で終わりたいと思います。
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。」 二宮尊徳