
「LINE広告はトークリスト以外にも表示される?」
そう思っている方は多いのではないでしょうか。
実は、
LINE広告の配信面は20種類以上あり、それぞれ異なる特性を持っています。
本記事では、
これらの配信面の特徴とユーザー層、効果的な活用方法を徹底解説します。
最適な配信面を選ぶことで、あなたのLINE広告運用はさらに効果的になるでしょう。
※本記事に掲載している配信面の画像は、LINEヤフー株式会社が提供する以下の公式ページより引用しています。
画像引用:(出典:https://www.lycbiz.com/jp/service/line-ads/media/)
1. LINE広告とは?
LINE広告とは、
日本国内で月間約9,600万人のユーザー(2023年9月末時点)が利用する
コミュニケーションアプリ「LINE」と
LINEに関連するアプリやサービスに広告を配信できるSNS運用型広告です。
LINE広告の特徴は、
日本国内で圧倒的なユーザー数を誇るLINEプラットフォームを活用できることで、
広範囲なリーチが可能なことです。
年齢や性別、興味関心などの豊富なデータを活用したターゲティング配信ができるため、
効率的な広告運用が実現できます。
また、LINE広告では様々な配信目的を設定することができます。
- ブランド・商品の認知度向上
- Webサイトへの流入促進
- コンバージョン獲得(商品購入や問い合わせなど)
- アプリのインストール促進
- LINE公式アカウントの友だち追加
運用型広告のため、
少額から始められることも大きなメリットで、
広告効果を見ながら予算や配信設定を柔軟に調整できます。
2. LINE広告の配信面とは?
LINE広告の配信面とは、
広告が表示されるLINEアプリ内または関連サービス内の場所のことを指します。
LINE広告の配信面は大きく2種類に分けられます。
- LINE広告(配信面):LINEアプリ本体やLINE関連サービス内の配信面
- LINE広告ネットワーク:LINE以外の外部アプリやサイト(第三者媒体)への配信面
LINE広告の特徴として、
多くの配信面はインフィード(コンテンツの合間に自然に表示される)形式であるため、
ユーザーに違和感を与えにくく自然な形でアクションを促すことができます。
それでは、主要なLINE広告の配信面を詳しく見ていきましょう。
①トークリスト
トークリストは、
LINEアプリを開いた際に最初に表示される友だちや公式アカウントとのトーク一覧画面です。
この配信面はLINEアプリの中で最もアクティブ性が高く、
ユーザーの目に触れる確率が非常に高い場所です。
トークリスト上部に表示される広告は、
ユーザーの利用頻度が高いため、高いインプレッション数が期待できます。
認知拡大を目的とした広告配信に特に効果的です。
表示される広告フォーマットは「カード型」で、
画像・動画とテキストを組み合わせた形式です。
また、
この配信面は若年層から高齢層まで幅広い年代にリーチできるのが特徴です。
② LINE NEWS
LINE NEWSは、
LINEアプリ内で利用できるニュースサービスで、
月間約7,700万人以上(2021年8月時点)のユーザーが利用しています。
LINE NEWSの広告は、ニュース記事の一覧や記事間に表示されます。
LINE NEWSの特徴として、
インフルエンサー要素を持つユーザーが多いため、
購入意欲が強いユーザーへのアプローチが期待できます。
特に、
新商品の発売情報や速報性の高いコンテンツと相性が良いとされています。
表示される広告フォーマットは主にインフィード型で、
ニュース記事と同様のデザインで自然に表示されるため、
ユーザーの抵抗感が少ないのが特徴です。
③ LINE VOOM
LINE VOOMは、
以前のタイムラインがリニューアルされた動画プラットフォームです。
ショート動画などのコンテンツを楽しめるサービスで、
月間訪問ユーザー数は約6,800万人以上にのぼります(2019年8月時点)。
そのうち、
4,900万人以上は月1回以上の頻度でLINE VOOM上の広告に接触しているというデータがあり
広告への反応率も高い傾向にあります。
LINE VOOMのユーザー属性は女性が比較的多く、
年齢層は10代から60代まで幅広い層が利用しています。
他のSNSではリーチしにくい層へのアプローチが可能な点が特徴です。
また、
LINE公式アカウントをブロックしているユーザーにもリーチできるという
大きなメリットがあります。
④ ウォレット
LINEウォレットは、
LINE Payなどの決済サービスやポイント管理などを一元化するLINEのおサイフ機能です。
モバイル送金や支払いなど、お金に関連する機能が集約されています。
ユーザー属性は女性が多く、
年齢層は10代から50代以上と幅広いですが、
特に40代・50代以上の割合が合計で約45%と高くなっています。
金融商品や決済関連サービス、生活に関連した商品などの広告と相性が良い配信面です。
⑤ LINEマンガ
LINEマンガは、
電子コミックサービスで、
映画化やアニメ化された話題作を含め、
約112万点以上(2023年2月時点)の作品が提供されています。
月間利用ユーザー数は約8,900万人にものぼる人気サービスです。
ユーザーの男女比はほぼ同等ですが、
年齢層は15〜19歳が27%、20〜30代が60%を占めており、
Z世代・ミレニアル世代の割合が高いのが特徴です。
若年層向けの商品やサービス、
エンターテイメント関連の広告との相性が特に良い配信面です。
⑥ LINEポイントクラブ
LINEポイントクラブは、
LINEの各種サービスの利用やLINE公式アカウントの友だち追加、動画視聴などで
LINEポイントを貯められるサービスです。
ユーザー属性は女性が約70%と多く、
年齢層は40〜50代が全体の約53%以上を占めています。
ポイント還元や割引などの「お得」を訴求する広告と相性が良く、
特に主婦層や中高年層へのアプローチに効果的です。
⑦ LINEチラシ
LINEチラシは、
スマートフォン向けに最適化されたデジタルチラシサービスで、
LINE上で地域の店舗のセール・特売情報を閲覧することができます。
ユーザーはすでに何かしらの購入を検討している可能性が高いため、
購入意欲の高いユーザーへのアプローチが期待できます。
男女比率は女性が約75%と高く、年齢層は40代以上が全体の半数以上を占めています。
小売店や飲食店、地域密着型ビジネスの広告と相性が良い配信面です。
⑧ LINEクーポン
LINEクーポンは、
飲食店やコンビニなど全国約50,000店舗(2020年9月時点)で利用できる
クーポンサービスです。
クーポン画面を提示するだけで簡単に利用できるため、
月間利用ユーザー数は約5,200万人にも上ります。
ユーザー属性は女性が約70%、年齢層は40〜50代以上が全体の約6割を占めています。
ただし、
「お得な情報」については性別・年齢を問わずアクションされやすい傾向があります。
割引やクーポン、特典などを訴求する広告と相性が良い配信面です。
⑨ LINEマイカード
LINEマイカードは、
ショップカードや会員証などをLINEアプリ内でまとめて管理できるサービスです。
カード一覧の確認だけでなく、
Google PlayやUber Eatsなどのプリペイドカードの購入も可能です。
ユーザー層は女性が57%とやや多いですが、
年齢層は10代後半から50代以上まで幅広く、特に20代〜50代以上では割合の大きな差がなく、
あらゆる世代へのリーチが期待できます。
会員制サービスや定期利用が見込めるサービスの広告との相性が良い配信面です。
⑩ LINEブランドカタログ
LINEブランドカタログは、
様々なブランドの商品をLINE上でブラウジングできるショッピングサービスです。
ファッション、コスメ、家電など多彩なカテゴリの商品を掲載しています。
ユーザー層は女性が多く、
特に20代後半から40代前半の女性の利用率が高いのが特徴です。
ブランド認知度の向上やECへの誘導を目的とした広告との相性が良い配信面です。
⑪ ホーム
LINEホームは、
LINEアプリの下部タブから切り替えられるホーム画面です。
友だちの投稿や公式アカウントからの投稿、おすすめコンテンツなどが表示されます。
主に画面下部に広告が表示され、
ユーザーがホーム画面を確認する際に目に入りやすい位置にあります。
様々な年齢層にリーチできるため、幅広いターゲット層を対象とした広告配信に適しています。
ユーザー層は女性が57%とやや多いですが、
年齢層は10代後半から50代以上まで幅広く、特に20代〜50代以上では割合の大きな差がなく、
あらゆる世代へのリーチが期待できます。
会員制サービスや定期利用が見込めるサービスの広告との相性が良い配信面です。
⑫ LINE Monary
LINE Monary(旧LINE Money)は、
LINE Payをはじめとする決済サービスやLINEポイント、家計簿機能などを統合した
金融サービスです。
金融リテラシーが高いユーザーや資産運用に関心があるユーザーが多く利用しています。
金融商品やサービス、保険、不動産などの広告との相性が良い配信面です。
⑬ LINEオープンチャット
LINEオープンチャットは、
共通の趣味や関心を持つユーザー同士が参加できる大規模グループチャットサービスです。
アニメ、ゲーム、スポーツなど様々なジャンルのコミュニティが形成されています。
特定の趣味や関心を持つユーザーに絞ったターゲティング広告を配信できる点が特徴です。
コミュニティの特性に合わせた広告との相性が良い配信面です。
⑭ LINEファミリーアプリ
LINEファミリーアプリとは、
LINE関連の様々なアプリを総称したものです。
LINE MUSIC、LINE占い、LINE着せかえなどが含まれます。
それぞれのアプリ特性によってユーザー層が異なりますが、
特定の興味関心を持つユーザーに絞ったアプローチが可能です。
⑮ LINE広告ネットワーク
LINE広告ネットワークは、
LINE以外の外部アプリやWebサイトに広告を配信できるサービスです。
COOKPAD、ルナルナ、ゼブラックなど10,000を超える(2022年8月時点)
様々なジャンルの第三者アプリに広告を配信することができます。
LINE広告(配信面)に比べて広告単価が安い傾向があり、
コスト効率よく広範囲にリーチすることが可能です。
ただし、
コンバージョン率は配信面によって大きく異なります。
⑯ LINE公式アカウント
LINE公式アカウントは、
厳密には通常の広告配信面ではありませんが、
「LINE公式アカウント広告」というフォーマットで、
自社の公式アカウントを友だち追加してもらうための広告を配信することができます。
友だち追加された公式アカウントからは、
その後継続的にメッセージを送信できるため、
長期的な顧客関係構築に効果的です。
⑰ アルバム
LINEアルバムは、
LINEのトーク内で共有された写真や動画を保存・整理できる機能です。
主に友人や家族間でのコミュニケーションツールとして利用されています。
思い出や日常の瞬間を共有する場面で表示される広告のため、
家族向け商品やイベント、サービスとの相性が良い配信面です。
⑱ LINE GAME公式アカウント
LINE GAME公式アカウントは、
LINEが提供するゲームに関連する情報を発信するアカウントです。
ゲームのアップデート情報や新作ゲームの告知などが行われます。
ゲームに興味のあるユーザーが多く、
特にカジュアルゲームやソーシャルゲームなどのアプリ広告との相性が良い配信面です。
⑲ ノート
LINEノートは、
LINEアプリ内でテキストや画像を使ったブログのような投稿ができる機能です。
友だちや公式アカウントの投稿を閲覧することができます。
情報収集目的のユーザーが多く、
じっくり読まれやすい特性があるため、
詳細な商品情報や専門的なコンテンツとの相性が良い配信面です。
⑳ LINEスタンプショップ
LINEスタンプショップは、
LINEで使用できるスタンプを購入できるサービスです。
オリジナルスタンプやキャラクタースタンプなど多数のスタンプが提供されています。
クリエイティブ性の高いユーザーや、
コミュニケーションを重視するユーザーが多く利用しています。
エンターテイメント系の広告やクリエイティブな商品・サービスとの相性が良い配信面です。
3. まとめ
いかがでしたでしょうか?
LINE広告の配信面は、多種多様なLINE関連サービスに広がっています。
さらに、
「LINE広告ネットワーク」を活用すれば、
外部の第三者アプリにも広告を配信することが可能です。
各配信面によってユーザー属性や利用シーンが異なるため、
自社の商品やサービスと相性の良い配信面を意識することで、
より効果的な広告運用が実現できます。
LINE広告に関して何かお困りごとがある広告担当者様は是非ともお問い合わせください。