
Facebook広告には様々な入札戦略があります。まだFacebook広告を始めたばかりの方、今からはじめようと思っている方は、どの入札戦略を選ぶべきかわからないと思います。
今回は、各入札戦略のメリット・デメリットやキャンペーン全体にどのように影響するのかをわかりやすく解説していきたいと思います。
1.入札戦略って?
入札戦略は、予算を消化して結果を獲得するための全体的なアプローチです。
選択した入札戦略により、広告の入札でどのように入札すればよいかがわかります。
出典:Facebookビジネスヘルプセンター 入札戦略について
Facebook社の公式ヘルプページにも上記のように記載がありますが、Facebook広告において、各キャンペーンでどのように入札をかけ、勝負するかという入札の戦略のことで、この選択が成果に大きく関わりますので、しっかりと理解しておきましょう。
2.入札戦略の種類
それでは、入札戦略にはどんな種類があるのか具体的に見てみましょう!
2-1.最小単価
予算内でより多くの獲得が得られるようにFacebookが自動で入札をかけます。初めてFacebook広告を始めるアカウントはこの最小単価を使用すると良いでしょう。
どのくらいの単価で獲得ができるのか(実際の獲得単価)、が明らかでない場合には、コストコントロールのない最小単価を選ぶことをオススメします。
- 特徴:同じご予算でも得られる結果を増やすために入札をかける。
- 適した用途:予算を余すことなく使い切ることが可能。最小単価の広告機械でリーチする。
- 改善すべき点:コストコントロールより、ご予算の消化が低い単価の機会を優先する。
2-2.平均目標達成単価上限
結果の単価の上限を決め、その上限を超えないように獲得を増やそうとします。獲得単価を許容範囲内にしっかり抑えることができるメリットがありますが、獲得こぼしが発生してしまう点がデメリットです。少しでも市場が変わり、競争が激しくなった場合に勝負しなくなってしまうので、注意が必要です。
例)目標CPAを500円で設定した場合
→501円で獲得ができそうな場合、目標CPAを超えてしまうため、獲得しない
- 特徴:顧客獲得単価のベンチマーク内でできるだけ結果を増やす。
- 適した用途:許容可能なCPA(CPIなど)の範囲内で、最大のCV数を得る。
コスト効率を最大限に高める。 - 検討すべき点:ご予算が増えると単価が上がる可能性がある。
2-3.ターゲット単価
※2020年9月15日でターゲット単価は廃止になります
ターゲット単価に対するコントロールをします。平均目標達成単価上限と似ていますが異なる点は、ターゲット単価の場合、設定した目標をやや超えても獲得しようとしてくれる点です。
例)目標CPAを500円で設定した場合
→501円で獲得ができそうな場合、獲得しようとする。
平均目標達成単価上限の場合は獲得しないので、この点が違います。
- 特徴:設定した目標(ターゲット単価)にコストが近い結果のみを求める。
- 適した用途:単価を一定に維持する。
- 検討すべき点:ご予算が増えても安定した単価を維持する。
価値の低い結果が生まれる可能性もある。
コスト効率よりコストの安定性を優先する。
2-4.入札価格上限
入札に対するコントロールをします。一番制限がかかってしまうコントロールです。入札価格を超えないように入札する為、予算自体を消化できない場合もあります。獲得のための機械学習をうまく回すことが困難となる為、オススメしません。
- 特徴:入札価格上限を超えずに結果を増やす。
- 適した用途:オークションの入札価格をコントロールする。
- 検討すべき点:入札価格は結果単価とは異なる。
入札価格はレポートに表示されない。
ご予算全額を消化できない可能性が低い。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
Facebook広告の機械学習をうまく活用し、成果を伸ばすためにはアカウント設計もそうですが、まずは「入札の方法をどうするか」をしっかりと理解した上で選択することが重要となります。
弊社には、通算100社以上のFacebook広告運用実績があります。Facebook広告で課題を感じている方、これからFacebook広告を始めたいという方は、一度弊社までご相談ください!