Google広告のビジネス情報アセット（ビジネスの名前と企業ロゴ）とは？
活用メリットや設定手順を徹底解説

ユーザーは検索結果に出てきたその情報提供先が信頼できるか、少ない情報の中から判断する必要があり、オーガニック検索（自然検索）結果では、そのサイトの情報発信元がわかるよう「ファビコン」や「サイト名」が表示されるようになっています。

検索結果画面のファビコン設定：https://developers.google.com/search/docs/appearance/favicon-in-search?hl=ja

Google広告でも一定条件をクリアしている広告アカウントのみ広告の表示オプションの一部として
ビジネス名（企業名）や企業ロゴを表示することが出来るビジネス情報アセットというものが提供されています。

今回はそれらの活用メリットや設定方法について紹介していきます！

ビジネス情報アセットとは？最新機能の全容を解説

Google広告のビジネス情報アセットは、広告主のブランド情報（ビジネス名と企業ロゴ）を検索広告に表示できる機能です。

先ほど冒頭でも取り上げたように、オーガニック検索結果（自然検索結果）にファビコンやサイト名が表示されるような形で、検索広告でもブランドの視覚的要素を追加することで、広告の信頼性と認知度を高めることができます。

ビジネス情報アセットを設定するメリット

ビジネス情報アセットを設定することによって、以下のようなメリットが期待できます。

• 検索広告にブランドロゴを視覚的要素として追加
• 正式なビジネス名の表示による信頼性の向上
• ブランドアイデンティティの一貫した発信
• 競合広告との視覚的な差別化

表示可能な情報と表示形式

ビジネス情報アセットで表示できる要素は以下の2つです。

1. ビジネス名：広告主適格性確認プログラムで認証された正式な企業名
2. ビジネスロゴ：円形フレーム内に表示される企業ロゴ

ただし、これらの表示は保証されているわけではありません。Googleの品質基準に基づき、場合によってはプレースホルダーのロゴと表示URLが代わりに表示されることがあります。

また、広告主適格性確認プログラムが未完了の場合は、表示URLと「地球儀のアイコン」が表示される仕様となっています。

ビジネス情報アセットの具体的なメリット

ビジネス情報アセット（ビジネス名や企業ロゴ）を設定することによるメリットは大きく分けると下記3点があげられます。

ブランド認知度向上への貢献

ビジネス情報アセットを活用することで、検索広告にロゴやブランド名を表示し、ユーザーへの視覚的なブランド訴求が可能になります。特に競合との比較検討時に、ブランドの存在感を示し、認知度向上につながります。

広告のクリック率改善効果

視覚的要素の追加により、通常のテキスト広告と比較して広告の目立ち度が向上します。ロゴやブランド名の表示は、ユーザーの目を引き、クリック率の改善に寄与する可能性があります。

広告の信頼性向上による成果改善

Google認証済みのビジネス情報を表示することで、広告の信頼性が向上します。特にブランド認知が低い企業にとって、正式な企業名とロゴの表示は、ユーザーからの信頼獲得に重要な役割を果たします。

ビジネス情報アセット設定の必須要件

ビジネス情報アセットを設定するには、下記の条件を満たしている必要があります。

広告主適格性確認プログラムの完了方法

広告主適格性確認プログラムの完了は、ビジネス情報アセット利用の前提条件です。Google広告アカウントの請求アイコンから広告主認証を選択し、必要な書類を提出して身元確認を完了させます。この認証により、広告の透明性が担保されます。

ビジネス名の登録要件と注意点

広告主様の適格性確認で確認された正式名称を使用する必要があります。ビジネス名は「料金」メニューの「広告主様の適格性確認」から確認可能です。商号や通称は使用できない点に注意が必要です。

ロゴ画像の登録要件と最適化方法

ロゴ画像は円形フレーム内での表示に最適化する必要があります。アップロード時のロゴが加工される可能性を考慮し、視認性の高い画像を準備することが重要です。Googleの画像要件に沿った適切なサイズと形式での準備が必須となります。

ビジネス情報アセットの具体的な設定手順

それでは設定手順について見ていきましょう。

今回は動的ビジネス情報アセット（自動生成アセットの動的なビジネスの名前、動的なビジネスのロゴ）と手動でのビジネス情報アセットの設定手順について解説していきます。

動的ビジネス情報アセットの設定方法

1.　Google広告管理画面左側のメニューからアセットをクリック
詳細→アカウント単位の自動生成アセットをクリック

2.　下記画面に切り替わった後、詳細→詳細設定をクリック

3.　アカウント単位の自動生成アセット設定画面に遷移後、動的に自動生成する広告表示オプションのオンオフを選択できる。
動的ビジネス情報アセット（ビジネスの名前・ビジネスのロゴ）をオンにしたい場合は、下記赤枠部分をオンに変更する。

手動でのアセットアップロード手順

1.　Google広告管理画面左側のメニューからアセットをクリック

2.　＋ボタンをクリックした後、「ビジネスの名前」もしくは「ビジネスのロゴ」を選択

3.　ビジネスの名前であれば、認証済みのビジネス名を入力し、ビジネスのロゴであれば「画像をアップロード」をクリックし、画像ファイルを選択し「保存」をクリック。

アカウントレベルとキャンペーンレベルの使い分け

1. アカウントレベルでの設定：
   • 上記の手順で設定すると、アカウント全体に適用
   • 画面右上の「適用先」が「アカウント」になっていることを確認
2. キャンペーンレベルでの設定：
   • 左側メニューから「キャンペーン」を選択
   • 対象キャンペーンをクリック
   • 左側メニューの「アセット」をクリック
   • 「ビジネス情報」タブから同様の手順で設定
   • 画面右上の「適用先」が「キャンペーン」になっていることを確認
3. 優先順位の確認：
   • キャンペーンレベルの設定 ＞ アカウントレベルの設定
     キャンペーンレベルで設定したビジネス情報アセットの方が、アカウントレベルで設定したビジネス情報アセットよりも優先して表示される仕様となっています。
   • 動的生成されたアセット ＜ 手動でアップロードしたアセット
     手動でアップロードしたビジネス情報アセットの方が、動的生成されたビジネス情報アセットよりも優先して表示される仕様となっています。

上記のことを理解した上で、広告アカウントへの設定を進めましょう！

まとめ

いかがでしょうか？

ビジネス情報アセットは、検索広告にブランドの視覚要素を追加できる重要な機能です。適切な設定と運用により、広告の信頼性向上とブランド認知度の向上が期待できます。

特に競合との差別化やユーザーからの信頼獲得において、効果的なツールとして活用できますので、まだ活用出来ていない方は試してみて下さい！